1000万円又は1000万円未満の資産運用

【まだ安心できない】貯金500万円貯まったら運用でFIREへの第一段階・資産1000万円を目指そう!おすすめの投資先は?

2022年2月28日

500万円をなんとか30歳近辺で蓄えたという方もいらっしゃるかと思います。しかし、人生はこれからです。

今後結婚・出産・子育てと費用が毎年嵩むことを考えると、最低でも1000万円という資産を蓄えておきたいと考えられる方も多いのではないでしょうか。

 

1000万円は資産形成においての一つの区切りです。

今後の生活への安心感と、FIRE(完全リタイア・セミリタイア)への礎となります。500万円はその途上であり、取り組み方によってどれくらい早く1000万円に到達できるかが大きく変わります。

 

今回の記事では、500万円という資産を効率よく増やす為に必要な考え方と、大きく増やす為に必要な投資先を紹介していきたいと思います。

 

 

 

米国債:500万円を年率2%で運用して36年目に一千万円を確実なものにする投資先

年率2%であれば35年もかかるのかと驚かれたかたもいらっしゃると思います。

2倍になる時間を即算出するのは「72の法則」が有効です。

 

「72の法則」は72を年率リターンで割ることによって2倍になる年数を算出することができます。

つまり年率2%であれば「72÷2」で36年ということになります。

 

残念ながら年率2%で運用しても僅かずつしか増えていかず大きな年数を要することになります。

しかし定期預金の利回りが大手銀で0.1%、利回りが高いネットバンクでも0.3%ということを考えると2%を「確実に狙える」としたら儲けもんですよね。

 

今現在2%程度の利回りを確実に狙うことができる投資先は米国債と米国社債です。

 

米国は2020年のパンデミックで金融緩和によってゼロ金利となりました。

しかし、金融緩和と財政出動でインフレが加速して2022年に入り、金融政策の引き締めが意識されています。

結果として米国の金利が上昇してきています。

 

米国債は楽天証券やSBI証券といったネット証券でも気軽に購入することが出来ます。

以下は2022年8月下旬現在の楽天証券で取引できる米国債・社債ですが2.5%~3.76%で取引されています。

 

米ドル建て債券

 

リターンが確実といっても、米ドルベースなので為替を加味すると上下する可能性があります。

ただ、今後日本で財政破綻型の円安が発生する可能性があることを考えると日本円だけを保有することも一種のリスクではあります。

米国債券を購入することは寧ろ通貨分散も行うことが出来る有望な投資先ということが出来ます。

 

難点としては、決められた期限まで保有すれば元本は保証されますが決められた期限内で売買を行えば、株と同様にキャピタルロスを被る可能性はある点です。

反対にキャピタルゲインを得る可能性もあるので一長一短といったとことですね。

 

現在は円安が進み、1ドルが134円となっています。日本をベースに生活をする投資家にとっての米国債のネックはこの点です。米国債に投資妙味が出てくると、金利差で円安が進んでしまうのです。

今から円をドルに転じて米国債を購入するのも良いのですが、今後は米国の不況が叫ばれており、米国が不況に陥るということはドルは弱くなり相対的に円は強くなってしまいます。

(ついでに、2023年4月には日銀の黒田総裁が辞任し、次の総裁がYCCを中止した場合、激しい円高が始まってしまいます)

 

つまり、為替損失が生じてしまい、1ドル=115円などまで巻き戻してしまうとそれだけで損失が-15%出てしまいます。

ちなみに2002年〜2012年の間で、ドルは132円→77円まで下落しました。実に-40%です。為替ヘッジするのも良いですがそれも手間であり、スワップを払う必要があります。

 

バランスが必要ですが、500万円ほどの資産であれば、まだまだリスクをとって資産を増やしていくタイミングですので、米国債はあまり筆者はおすすめしません。

資産が10億円など、大規模な資産になり、通貨分散も視野に入れている場合でしたら、米国債は魅力的なのではと考えます。

 

 

バンガード社ETF:500万円を年率7%で運用して10年目に1000万円を狙う投資先

次に少し利回りを挙げて年率7%で運用したとする場合、11年目に1000万円を達成することが出来ます。

先程の2%と比べて3分の1以上に期間を圧縮することが出来ますね。

 

先程のように確実に達成とすることは出来ません。

しかし、ある程度確度高く実現する方法として歴史と実績ある米国の株式市場への投資が有力な候補として挙げられます。

 

米国の株式市場に投資する方法として世界一の投資家であるウォーレンバフェットも推薦しているバンガード社のETFがおすすめできる投資先です。

その中でもVTIは最も定評のあるETFで米国の株式市場の時価総額の99%以上をカバーしています。

 

同じくVOOも米国株式市場への投資を行うETFですがS&P500指数構成の大型銘柄500社なのに対して、VTIはほぼ上場銘柄全てをカバーしている点が大きな特徴です。

 

パフォーマンスは殆ど変わらないのですが、景気に影響されにくい小型・超小型株を含んでいることから、下落時にVOOより耐性が強いという強みがあります。(一方、好況の時は若干VOOに劣るわけですが、)

 

設定された2001年からの平均年率が21年間で9.04%となっています。ただ、これはコロナショック以降の高すぎるリターンも含まれています。

しかし、更に長期でみると平均的に7%程度のリターンを期待することが出来ます。

VTI Historical prices

 

 

超長期でみると落ち込む時期は何度もありますが、S&P500指数は右肩上がりで成長していっています。

20年以上寝かす覚悟があるのであれば非常に期待することができるでしょう。

超長期のS&P500指数の推移

 

 

2022年からは米国株インデックスは厳しい局面が想定される

2020年のコロナショック以降の大規模金融緩和を受けて下駄を履いた状況となっています。

2019年も調子がよかったので、2019年からのS&P500指数の年次リターンは以下となります。(参照:Berkshire Hathaway)

2019年:31.5%
2020年:18.4%
2021年:28.7%

 

平均で7%のリターンが期待できる米国株インデックスなのですが、ここ数年調子が良すぎるのです。これは大規模な金融緩和の影響なのですが、その副作用が2022年から出てきています。

金融緩和をしすぎた結果、インフレ率が40年ぶりの水準に高騰しています。

 

米国のインフレ率

 

インフレは国民生活を直撃するのでFRBはインフレを抑えるために金融引き締めに取り掛かります。すると、今まで上昇してきた米国株は下落に転じることが見込まれます。というか今8月なのですが、インフレ止まらず株式市場は大きく下落していますね。

 

過去を遡ると、実際に単年度でみると以下の通り大きくマイナスとなる局面があります。場合によっては複数年にわたって下落が継続する年もあります。

 

S&P500指数の単年度のリターン

 

今、このタイミングで米国のインデックスに投資をするのは得策とはいえないでしょう。最悪のケースではありますが、資産が半分になることも覚悟しておく必要があります。

下落耐性の強いファンドを選ぶ必要があります。インデックスは直撃します。

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当然上記で紹介したVTIも直近は大きな損失を被っていますね。

Vanguard Total Stock Market ETF

 

 

ヘッジファンド:500万円を年率10%で安全に運用して8年目に1000万円を狙う投資先

市場平均以上の利回りを期待するのであれば別の選択肢を検討する比梅雨があります。

ハーバード大学やイェール大学などのエンダウメントが70%程度の割合で組み入れているオルタナティブ投資を組み入れる必要があります。

 

オルタナティブ投資というのは市場の動きに連動せずに安定したリターンを重ねることができる投資先です。

以下はエンダウメント の投資リターンですが年率平均で10%をだしております。

エンダウメントの投資リターン

 

両大学のポートフォリオで最も大きいポジションを占めるのがヘッジファンドです。以下はハーバード大学のポートフォリオです。

赤枠で囲っているのがオルタナティブ投資です。その中でも一番多くの資産を占めているのがヘッジファンドです。

 

ハーバード大学のポートフォリオ

 

ヘッジファンドは市場平均に関係なくリターンを得るように努めるファンド形態です。

市場が大きく下落する局面でもリターンをだしたり、損失を抑制して安定して資産を増やしていってくれています。

 

以下の通り世界の株式の平均との比較をご覧ください。2000年近辺のITバブル崩壊をプラスで乗り切り、2008年のリーマンショックも比較的軽傷で乗り切っています、

 

世界の株式市場のリターンとヘッジファンドの比較

 

通常、欧米のヘッジファンドは1億円から投資することはできません。

そのため500万円から投資することは不可能なのですが、日本のヘッジファンドの中には1000万円未満でも投資を受け入れてくれるファンドが存在しています。

 

実際、筆者が投資しているBMキャピタルは最低投資金額を1000万円に設定しています。しかし、現在は増資を行い2000万円となっていますが、筆者のように500万円から出資を受け入れてくれるケースもあります。

 

BMキャピタルはまさに上記のようなリターンを出しているヘッジファンドです。安定して10%程度のリターンを積み重ねながら、過去10年間一度もマイナスのリターンを出していません。

以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

 

 

 

500万円を年率20%で運用して4年目に1000万円を狙う投資先

まだ若い方であれば積極的にリスクをとって早く1000万円を目指したいという方もいらっしゃると思います。

そのような方におすすめなのが新興国ファンドです。

新興国ファンドで年率20%のリターンを狙えば4年目で1000万円に到達することができます。

 

当然ですが、現在世界の成長を牽引しているのは新興国です。

新興国の中でも成長力が高く、なおかつ株式市場が割安で魅力的な国が中国です。

新興国の株式市場の魅力

中国は2022年から金融緩和を始めておりチャンスとなっています。

まさに日本の1980年代後半のバブル市場のような環境にのりたいという方は以下筆者も投資しているオリエントマネジメントがおすすめですのでご覧いただければと思います。

 

↗︎↗︎↗︎【オリエントマネジメント】正に1980年代の日本!今飛翔の時を迎える中国株に投資をするヘッジファンド「Orient Management」の魅力をわかりやすく紐解く。

 

 

500万円を資産運用を行い1000万円を目指す投資法のまとめ

500万円を1000万円にするためには狙う利回り毎にかかる時間が異なり投資先も異なってきます。

 

2%で運用すれば36年

☞☞☞米国債・米社債

 

7%で運用すれば10年

☞☞☞米国株ETFのVTI

 

10%で運用すれば08年

☞☞☞ ヘッジファンド

 

20%で運用すれば04年

☞☞☞ 新興国ファンド

 

ご自身の若さやリターンへの渇望度合いに応じて、投資先を検討頂ければと思います。

 

 

 

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

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資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

-1000万円又は1000万円未満の資産運用

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