5Gとは?

テーマファンド

【愛称:The 5G】売り時?評判の次世代通信関連世界株式戦略ファンドを基準価格の推移や今後の見通しを含めて徹底評価!掲示板等で口コミがよい投信の2022年以降を紐解く。

2022年6月26日

2020年に日本で5Gが提供されはじめてから1年以上が経過しました。

当時は盛り上がりましたが、現在はブームはさったかのように当たり前になってきています。

5Gは4Gに比べて通信速度が大幅に向上するため、IoT社会を支えるインフラとして注目されています。

 

5Gとは?

 

来たるべき5G時代の到来に向けて次世代通信関連世界株式戦略ファンドという投資信託が2018年に組成されました。

本日は、次世代通信関連世界株式戦略ファンド(愛称:The 5G)について分析していきたいと思います。

 

次世代通信関連世界株式戦略ファンド(愛称:The 5G)の特徴

ではまずThe 5Gの特徴についてみていきたいと思います。

あらゆる5G関連銘柄に投資

次世代通信関連世界株式戦略ファンドが投資するのはあらゆる5G関連銘柄です。投資対象は日本だけではなく世界全体です。

通信インフラだけでなく、通信サービス関連、IoT機器・装置関連、新ビジネス関連と多岐にわたります。

The 5Gが投資する銘柄

 

各関連ビジネスの主な事業分野は以下となります。

 

通信インフラ関連 ✔︎アンテナ
✔︎ネットワーク機器
✔︎光ファイバー
通信サービス関連 ✔︎無線通信
✔︎クラウド関連
✔︎ソフトウェア
IoT機器・装置関連 ✔︎センサー
✔︎レーダー
✔︎IoT最終製品

 

テーマトピック:5Gと4Gの違いとは?5Gで何ができる?

5Gと4Gの違いは主に分けると以下の3つです。

  • 通信速度が4Gの100倍で移動通信料は1000倍
  • 多数端末との同時接続が4Gの100倍
  • 映像や音声どうの送信速度の遅れが劇的に解消

 

4Gと5Gの違い

 

これらの特徴によって以下のことが可能となります

 

  • 自動運転技術が可能に
  • 機会同士が相互に通信・提携(IoT)
  • 健康管理を高度化、遠隔手術を実現
  • VR体験の充実

 

米国銘柄が全体の60%を占める

The 5Gの国別構成比率は以下となります。全体の約6割が米国企業です。世界の時価総額に占める米国企業の比率と同程度です。

The 5Gの国別構成比率

順位 国地域 比率
1 米国 58.54%
2 中国 13.50%
3 日本 8.93%
4 オランダ 4.00%
5 フィンランド 3.30%
6 韓国 2.38%
7 スペイン 2.25%
8 台湾 2.02%
9 英国 1.49%

 

構成上位銘柄

最新の2022年11月末時点のレポートを元に構成上位銘柄の推移をみていきたいと思います。

グロース銘柄は株価の値動きが激しいので順位は変わっていますが保有銘柄に大きな変化はなさそうですね。

 

2022年11月末 2022年8月末 2022年5月末
1 マーベル・テクノロジー キーサイト・テクノロジーズ アドバンスト・マイクロ・デバイセズ
2 ASMインターナショナル ASMインターナショナル ASMインターナショナル
3 アドバンスト・マイクロ アドバンスト・マイクロ・デバイセズ マーベル・テクノロジー
4 キーサイト・テクノロジー マーベル・テクノロジー キーサイト・テクノロジー
5 サービスナウ サービスナウ アドバンテスト
6 ノキア アリスタネットワークス サービスナウ
7 ハブスポット TモバイルUS ノキア
8 TSMC ノキア スターパワーセミコンダクター
9 スターパワー・セミコンダクター ハブスポット ハブスポット
10 TモバイルUS ルクスシェア・プレシジョン・インダストリー ツーシックス

 

では2022年11月末時点での構成上位銘柄をみていきましょう。

 

銘柄 業種 産業分野 比率 会社概要
マーベル・テクノロジー 米国 情報技術 通信インフラ関連 4.28% 世界中の通信関連企業を顧客に持つ電子計測機器 メーカー。ネットワークの通信状況を計測するテスト機器 に強み。
ASMインターナショナル オランダ 情報技術 IoT機器・装置関連 4.25% オランダの半導体製造装置メーカー。半導体ウエハー 上に回路の素材となる膜を形成する成膜装置に強みを 有する。
アドバンスト・マイクロ 米国 情報技術 通信インフラ関連 4.18% 米国の半導体メーカーで、CPU(演算処理半導体)や GPU(画像処理半導体)に強みを有する企業。
キーサイト・テクノロジー 米国 情報技術 通信インフラ関連 3.88% 世界中の通信関連企業を顧客に持つ電子計測機器メーカー
サービスナウ 米国 情報技術 通信サービス関連 3.66% クラウドを通じて業務支援ソフトウェアを提供するプラット フォームに強みを有する。業務支援ソフトウェアの分野 におけるグローバルリーダー。
ノキア フィンランド 情報技術 通信インフラ関連 3.49% 基地局などの通信インフラの敷設において中心的な役割を担う世界的な通信機器メーカー
ハブスポット 米国 情報技術 通信サービス関連 3.47% オンラインマーケティングに必要なソフトウェアを手がける中小事業者向け製品に強み
TSMC 台湾 情報技術 IoT機器・装置関連 3.27% 台湾の世界首位の半導体受託製造専業企業
スターパワー・セミコンダクター 中国 情報技術 IoT機器・装置関連 3.19% 中国の半導体メーカー。IGBTと呼ばれる電力の生業供給を担う半導体に強み
TモバイルUS 米国 コミュニケーション
サービス
通信サービス関連 3.10% ワイヤレス通信プロバイダー

 

マーベルテクノロジーは地味な銘柄ですが直近は株価上昇により構成1位になっていますが直近は大きく下落しています。

 

マーベルテクノロジーの株価推移

 

EPS(=1株あたり純利益)は順調に成長しています。ただ、利益が伸びていても後でお伝えする通り中央銀行が引き締め的な政策を取っている時は上がらないものなのです。

 

Marvell TechnologyのEPS
2016年 0.43
2017年 0.66
2018年 1.19
2019年 1.19
2020年 0.66
2021年 0.92
2022年 1.57
2023年 2.13(予想)

 

事業分野毎の組み入れ比率は以下となります。

 

産業分野 8月末 5月末
通信インフラ関連 情報がつながることを可能にするための基礎的設備・技術 35.38% 35.57%
通信サービス関連 モノとモノ、人とモノの情報を繋げるサービス 26.80% 25.42%
IoT機器・装置関連 情報の送受信をできるようにした機器・装置やその技術 34.23% 35.43%

 

購入手数料と信託手数料

手数料は以下となります。

購入手数料:3.3%
信託手数料:年率1.848%

 

The 5Gの運用実績・利回り

それでは肝心の運用実績をみていきましょう。

 

The 5Gの基準価額は2021年末から暴落

以下は「The 5G」の基準価額の推移です。

以下は最新の7月末時点ですが8月は更に下落しています。そして、まだまだ序盤戦です。(この点は追ってお伝えします。)

 

The 5Gの基準価額の推移

 

1 年 3年(年率)
リターン ▲28.84% 6.78%
標準偏差(リスク) 28.11 22.36
シャープレシオ ▲1.03 0.30

 

過去3年のリターン6.78%と標準偏差22.36から想定される今後1年のリターンは確率毎に以下となります。

 

【68.3%の確率】

▲15.58%(=リターン6.78%-リスク22.36% )

+29.14%(=リターン6.78%+リスク22.36%)

 

【95.4%の確率】

▲37.94%(=リターン6.78%-リスク22.36%×2 )

+51.50%(=リターン6.78%+リスク22.36%×2 )

 

【99.7%の確率】

▲60.30%(=リターン6.78%-リスク22.36%×3)

+73.86%(=リターン6.78%+リスク22.36%×3)

 

 

大きなリターンを生む可能性がある反面、50%以上の下落をする可能性もあります。

 

ナスダック総合指数やARKKと比較

ナスダックは米国のハイテク株が多く組み入れられている指数で、ARKKはハイパーグロース企業を多く組み入れているファンドです。

以下は「The 5G」とARKKとナスダック総合指数のリターンの比較です。

橙色:The 5G
青色:ARKK
赤色:ナスダック総合指数

The 5Gとナスダック総合指数とARKKのリターンの比較

 

ナスダック総合指数には劣後した成績となっています。ARKKは上回っているものの、ARKKのリスク量は凄まじいことになってしまいますので、ここではあまり参考になりませんでしたね。

 

「The 5G」の今後の見通しとは?売り時はいつ?

重要なのは今後の見通しです。現在、世界の株式は全体的に下落基調となっています。

 

コロナを機に全世界的に中央銀行と政府が協調して現金をばら撒きました。金利の下落とマネーサプライの増大によって株式市場は急激に上昇していきました。

特に金利下落の影響が大きいハイテク関連銘柄が急激に上昇していきました。

 

しかし、2021年の後半から状況は急激に転換しました。

必要以上にばら撒きを行なったために強いインフレが発生してしまったのです。そのため、日本を除いた主要各国では金融引き締めを行い需要を抑制しています。

中央銀行はインフレ率を安定的に推移させるのが大きな目標です。米国の中央銀行のFRBは目標インフレ率を2%としていますが、2022年12月のデータでインフレ率は7.1%を記録しています。

米国のインフレ率の推移

 

そのため、FRBは急速に金利の引き上げを行なっています。金利が上昇することで今まで金利下落で大きく上昇していたハイテク銘柄にとっては猛烈な逆風が吹いています。

そして、インフレ率は7.1%であるにも関わらず、政策金利は依然として45%で大幅にFRBは出遅れています。

現在と同じインフレ率が発生した1980年代は政策金利が15%を超えていましたからね。

以下は政策金利の推移です。2023年になっても利上げをつづいていきます。

 

米国の政策金利の推移

 

そのため、今後も金利が上昇することでハイテク銘柄にとっては厳しい環境が継続することが想定されています。

売り時はいつかと言われると、FRBが金融緩和から引き締めに転じた瞬間ですので、2021年末が売り時でした。

 

今回はFRBがかなり明確に引き締め転換の合図を出していたので、利益確定のタイミングは掴みやすかったですが、そこで利確できていない場合、今は苦しい状況でしょう。

テーマ投信はトレードであり、投資ではないのです。そして、とても難易度が高いものです。

 

市場環境によらずリターンを安定的に狙うファンドについては以下の記事で纏めていますのでご覧いただければと思います。

 

【最新版】管理人が考える日本のおすすめヘッジファンドランキング!(投資信託・ETFを含む)個人投資家が投資失敗で大損しないための、富裕層が実践する哲学を理解しよう。

 

 

掲示板での評判や口コミ

まだ調子の良かった時は満足している声も聞かれました。

 

Yahoo finance①

5G関連企業にまるっと投資できる次世代通信関連世界株式戦略ファンド。 長期的にもかなり期待のテーマですね。過去3年でプラス100%超えと2倍以上。取扱総額も5000億円超え。 コスト年率1.8%と若干割高も、S&P500など通常のインデックスでは物足りない方には良いですね。

@かいまる

 

しかし、リターンが沈み込むと誰も言及しなくなってしまっています。それもそのはずです以下でも指摘されている通り、殆ど買われていないからです。

 

Yahoo finance②

みんかぶによると売れ筋ランキング3299/3300位、一年リターン−18.94%、先月資金流出40億近く。今後に期待出来る要素はなんでしょう。
教えて頂きたいです。

 

 

「ロシア世界株式戦略ファンドだっけ?ここは。」

「だれもこなくなってきた。残念。」

「にゃんと、たったの二週間で年収の半分が資産から消えた(笑)」

引用:Yahoo!ファイナンス

 

 

テーマ株ファンドは買い時と売り時のタイミングを測らなければならないので、実は難易度が高いのですが、多くの人が軽はずみに購入してしまっている気がします。

何度でも言いますが、本格的に投資(専業)をしており、経験も豊富(5年以上)でなければ、絶対に手を出すべき商品ではありません。

 

 

まとめ

今回のポイントは以下です。

 

ポイント

  • 5G関連銘柄全般に投資
  • 米国企業の投資比率が6割
  • 2021年末から暴落しておりしばらく厳しい展開が見込まれる

 

The 5Gのように特定のセクターに集中投資している銘柄は時流が過ぎると、厳しい環境が継続することが見込まれます。

どのような市場環境であってもリターンをだすことが見込める魅力的な投資先について以下でお伝えしていますのでご覧ください。

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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