必死に稼いで築きあげた、または遺産をもらって到達した等の理由で貯金額が7000万円に到達した方もいるとおもいます。
7000万円という資産を保有している方は、もうすぐ大台の1億円を達成する基準です。
7000万円を資産運用を行うことにより1億円に達成することは比較的簡単です。しかし、下手をすると資産を大きく落としてしまう可能性もあります。
今回はある程度の資産を保有しているからこそ気をつけて頂きたいことについてお伝えした上で、具体的な投資先についても言及していきたいと思います。
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7000万円という資産を安全に運用すると途方も無い時間がかかる
7000万円を安全に資産運用して1億円に投資のに具体的な運用先は債券となります。
しかし、現在はコロナ以降による世界的な金利安によって米国でも殆ど金利はつきません。以下は米国の国債と社債の利回り水準です。
コロナショック期に10年債でも殆ど0%台となりましたが現在は2%近い水準になっています。
しかし高いといっても2%です。米ドル円の為替リスクを考えるとリターンは低いと言わざるを得ないですね。
7000万円を米国の株式市場で運用するのも一つの手だが・・・
米国の株式市場にベットするのも非常に有効な選択肢です。米国の株式市場は19世紀後半から130年平均で年率5%~6%で株式が成長してきています。
✔︎年率5%で資産が成長したら8年後に1億円
✔︎年率6%で資産が成長したら7年後に1億円
かなり早い段階で7000万円を資産運用で1億円を達成することが出来ます。
長い期間でみると恐らく確度高く5%~6%で運用できるのですが、局所的にみると戦争やITバブルの崩壊やリーマンショックのように価格が20%~50%大きく下落する局面もあります。
以下が1928年から2017年のS&P500指数の単年度のリターンの推移です。
場合によっては数年にわたって大きくマイナスが継続する可能性も十分にあります。
7000万円という資産が20%下落するだけで5600万円に、50%下落すると3500万円となってしまいます。
ある程度資産が大きいからこそ定期的に下落する可能性がある米株式市場だけに大きなポーションをベットするのは危険であるといえます。
特に2022年からはインデックス投資は危険
特に2022年からはインデックス投資は危険な状況となっています。
米国は金融緩和と財政支出によって大幅なインフレが発生しています。なんと2022年1月時点で年率7.5%のインフレとなっています。
実に40年ぶりの水準となっています。
米国は2%のインフレ率を目標としているので、7.5%のインフレは明らかにオーバーシュートです。
この高まり過ぎたインフレ率を抑えるために中央銀行は金利を引き上げて景気を冷ます必要があります。
つまり、金融緩和の逆である金融引き締めが行われようとしているのです。
金融緩和を行われる局面では株価は勢いよく上昇します。2020年から2021年前半がその局面でした。
しかし、2022年からは逆に金融引き締めで株価が下落する可能性の方が高くなっているのです。
インデックス投資に向かない環境がしばらく続くことを想定しておいた方がよいでしょう。
7000万円を安全性を高めながら運用する投資先-オルタナティブ投資という選択肢-
大きな資産を運用するのであれば、既に大きな資産を安定的に運用している機関投資家の、ポートフォリオを参考にするのが非常に参考になります。
今までハーバード大学やイェール大学などの20年平均年率10%以上の利回りを出している、
米国大学基金について分析してきました。
ハーバード大学やイェール大学の運用基金は平均して70%程度を『オルタナティブ投資』で構成しているという特徴があります。
オルタナティブ投資全体の特徴として、伝統的な株式市場や債券市場の価格と異なる値動きを行うというものがあります。
危機が発生した時にポートフォリオの全ての資産が下落しては安定運用を達成することが出来ませんよね。
更に後程詳しくお伝えしますがヘッジファンドは市場平均に影響されることなく、通常の株式市場よりも高いリターンを得ることが出来る為、多くのポーションを両大学も組み入れています。
オルタナティブ投資に着目しているのは何も海外だけの話ではありません。
Bloomberg『日本生命が海外オルタナに2000億円投資、低金利運用で収益下支え』という記事が直近でています。
日本の機関投資家の代表家ともいえる日本生命の運用部門も安定した高収益獲得の為にオルタナティブ投資を取り入れています。
今回は日本生命も着目して大きなポーションを割いている、新興国ファンドとヘッジファンド・PEファンドについておすすめの投資先を紹介していきたいと思います。
市場平均に影響を受けず高い利益が期待できるヘッジファンド
まずハーバード大学やイェール大学も最大ポーションを占め、日本生命も多くの割合を投じているPEファンドとヘッジファンドについてお伝えします。
ヘッジファンドはどのような市況であっても収益獲得を目指す『絶対収益型』のファンドとして注目されています。
ヘッジファンドはどのような市況環境でも収益を狙うので、市場が危機の時でも下落幅を抑えるか反対に利益を狙うこともできます。
以下のように株式市場平均よりも高い成績を、しかも安定して残しています。
通常ヘッジファンドは閾値が高く、最低出資金が1億円時には5億円以上となっています。
一方、私が投資を行っている日本発のファンドでは最低1000万円(場合によっては以下でも可能)から出資を受け入れています。
以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
☞ 長年の安定実績が評判の老舗ヘッジファンド「BMキャピタル」について長期投資家目線で徹底解説!
高い利益が期待できる新興国ファンド
世界の経済を索引しているのは新興国であることに疑いを持つ人はいないでしょう。既に世界経済の60%以上は新興国によって占められています。
今後も成長率は新興国の方が先進国を大きく上回り、ますます世界経済の主役となっていくことが確実な状況となっています。
一方、株式市場の規模である時価総額に関しては新興国は全体の20%未満というレベルになっています。
経済の規模に対して新興国の株式市場は低く評価されているのです。
更に、その中でも魅力的な新興国の中では成長力が高い企業が著しく割安な株価で放置されています。
2022年以降、筆者が目をつけているのは中国株市場です。
中国の現在は日本のバブル相場が発生した1985年と同等の水準で、尚且つ著しく割安に放置されています。
更に、世界の株式市場が利下げを敢行する中において中国は金融緩和を始めています。
筆者は中国株に厳選投資を行いアクティブなリターンを出しているオリエントマネジメントに資産の一部を投資しています。
以下で詳しく纏めていますのさん伝酒匂にしていただければと思います。
7000万円で1億円を目指す資産運用のまとめ
7000万円を2%で運用して13年後に1億円にする方法は米国の債券に分散投資を行えば可能です。
しかし更に早く10%以上の利回りで4年以内に更に安全性を考慮して達成する為には、
海外や日本の機関投資家にならってオルタナティブ投資をふんだんに取り入れるのが有効です。
特にヘッジファンドや新興国ファンドについては高いリターンを見込めることから、
ポートフォリオの一部のポーションとして積極的に取り入れることを推奨したいと思います。