BMキャピタルは筆者のポートフォリオの中核ということもあり当ブログでも取り上げています。
BMキャピタルについて纏めた記事は以下となりますのでご覧いただければと思います。
ただ、出資を検討されている方の中には最低出資額が高くて躊躇っているという方もいらっしゃることと思います。
本日はBMキャピタルの最低出資金について詳しくお伝えしていきたいと思います。
必ずしも1000万円以上でなければ投資できないというわけではない
BMキャピタルの最低出資金額は1000万円と思われていますが、厳密にいうと異なります。以下がBMキャピタルの出資金に関するホームページでのQ&Aの記述です。
Q:最低投資金額はいくらからですか?
A:原則として1,000万円から受け付けております。1,000万円以下での投資希望の場合は弊社役職員とご相談ください。
よくご覧いただければわかる通り、「1000万円以下での投資の場合は弊社役職員とご相談ください」と記載されています。
つまり、場合によっては1000万円未満でも投資が可能ということを示唆しています。
そして、これは事実です。他ならぬ筆者も2015年に投資した際は500万円から投資を実行したからです。担当者の方からはパフォーマンスに満足をしたら増資をすることを検討していただけれるのであれば、500万円からでも出資していただけますと言われました。
当時の筆者からすると1000万円は殆ど全資産でしたので、まずはお試し期間ということで500万円から始めました。その後、資金的にも余裕がでてきてパフォーマンスにも満足しているので段階的に増資をして3000万円を預けています。
1000万円という資金の考え方について
1000万円を投資することについては、躊躇うにも関わらず我々は簡単に定期預金には預けてしまいますよね。定期預金は元本保証ではありますが年利0.1%程度の投資とみることもできます。
なぜ、我々が定期預金には1000万円を簡単に預けられるのでしょうか?それは、以下の2点だと思います。
- 銀行という信頼のおける保管先だから
- 元本保証といっていいほど元本が安全(銀行が潰れない限り)
正直1点目はBMキャピタルは難しいですよね。なにしろ私募ファンドなわけですから。ただ、投資8年目に突入している筆者が依然として資金を預けている点から問題ないといえるでしょう。
BMキャピタルのスキームについては以下で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
→ BMキャピタルは解散していて怪しい?懸念されるポンジスキームの可能性を含めて実態をわかりやすく解説!
「信用を担保する」という点においてはファンドマネージャーの現在の役職も挙げられます。BMキャピタルは「物言う株主」としてアクティビスト戦略を実行しています。結果として、大株主となる企業も多く、ファンドマネージャーはその中の一つの企業の取締役に就任しています。
上場企業の取締役になるには様々な審査があり、審査を通過しないと取締役にはなれません。取締役になった後に問題が発生すれば会社の信用問題になりますからね。どこの会社の取締役になってるのかという点については面談の際に聞いてみるとよいでしょう。
→ 【体験談】BMキャピタルに申し込みを行う方法とは!?出資をする際の問い合わせの方法から面談の内容を含めて長期投資家がわかりやすく解説。
また、二点目についてです。BMキャピタルは株式投資を行なっているファンドの中では安全性に重点を置いています。運用から10年以上経過してますが、一度もマイナスのリターンとなっていません。
定期預金より安全ではないいでしょうが、殆どの投資信託よりは安全といえるでしょう。ウォーレンバフェット氏然り、長期的に資産を飛躍させてくれるのは何よりもマイナスリターンを出さないことが重要です。バフェット氏は30年間マイナス運用の年がなしで、50年で2回のみでした。BMキャピタルはまだ10年ですが、マイナスを出さない記録がどこまで続くのかは見ものですね。
→ 【証券アナリストブログ】投資信託はおすすめしない!?失敗して地獄をみないために理解すべきこととは?大損する可能性のある投信の特徴も解説!
ファンドラップのプレミアムプランの最低出資額はヘッジファンドよりも高い?
ファンドラップは近年非常に人気を博している金融サービスです。
投資家と証券会社が投資一任契約を結び、各投資家にとって最適と考えるポートフォリオを組成して運用を代行する金融サービスです。
金融機関はコンサルフィーと運用フィーを二度得られるので積極的に売り出されていますが、凡庸な結果となっておりおすすめできません。
→ ファンドラップはとにかくひどいと評判?野村證券の「野村ファンドラップ」を徹底評価!運用実績だけでなく手数料や口コミを含めてわかりやすく解説。
各ファンドラップは通常プランとプレミアムプランを用意しており、プレミアムプランでは1000万円から場合によっては3000万円以上を最低出資金としています。例えばダイワファンドラップ Premiumは3000万円以上からとなっています。
最低出資金が1000万円というのは特段高い閾値ではないことが伺えます。
なぜ、最低出資金額が高く設定されているのか?
そもそも何故最低出資金学が高く設定されているのか疑問に思われた方もいらっしゃるでしょう。理由はBMキャピタルの出資スキームにあります。
BMキャピタルは合同会社の持分権販売スキームで出資を募っています。そのため出資者の上限が499人となっているのです。
ですので、1人あたりの出資金学を大きくしなければファンドとしての規模を大きくすることが出来ません。
特にBMキャピタルは割安で非効率な経営を行なっている企業に投資を行い「物言う株主」として経営改善の施策を提言します。
この際、多くの株式を保有していないと発言権を得ることができません。
そのため、ファンド規模をできる限り大きくする必要があり、出資金に制限を設けていることと推察されます。
また、顧客管理の観点もあると思います。投資をした後も会社説明を担当した担当者が一人一人担当となるそうです。そのため、顧客管理の観点からも人数を絞る必要がありそうですね。
少数の顧客と深く関係を築き、ファンドリターンで相互に恩恵を得ていこうという会社哲学があるように思います。
まとめ
今回のポイントをまとめると以下となります。
- BMキャピタルの出資金は必ずしも1000万円以上というわけではない
- 最低出資金は出資スキームの制限と顧客管理の観点で高くなっている可能性が高い