ファンドラップ

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運用実績が悪く評判がひどい!?儲かった!?大和証券の「ダイワファンドラップ 」を利回りや手数料を含めて徹底評価!

2022年10月20日

オーダーメイド型で顧客資産を運用するサービスとして近年ファンドラップが大流行しています。

運用残高は2021年の時点で10兆円を超えています。

 

以前、当サイトでも野村證券が提供する野村ファンドラップを取り上げました。

ファンドラップはとにかくひどいと評判?野村證券の「野村ファンドラップ」を徹底評価!運用実績だけでなく手数料や口コミを含めてわかりやすく解説。

 

本日は野村證券と双璧をなす大和証券が提供している「ダイワファンドラップ 」について紐解いていきたいと思います。

ダイワファンドラップは以下の通り2.5兆円という規模になっています。(2022年現在は更に増えていることが想定されます)

ダイワファンドラップの運用資産残高の推移

 

本日は金融庁のデータを纏めながらお伝えしていきたいと思います。

 

そもそもファンドラップとは?

ファンドラップでは投資家と証券会社の間で投資一任契約を結び投資家に変わって運用・管理を行う資産運用サービスです。

証券会社が各顧客のヒアリングを元にリスク選好や方針を参考に、複数のファンドを組み合わせた資産配分を提案して運用を行うサービスです。

運用開始後の資産配分の見直しの相談にも乗っていただけます。

ファンドラップとは?

 

最近、ウェルスナビなどで流行りのロボアドバイザーを証券会社が提供しているバージョンと考えていただければと思います。

ただ、ファンドラップの場合はファンドラップフィーに加えて、投資信託の手数料が二重で発生します。

金利収入や手数料収入が低下する金融業界の肝いりで進められているサービスとなります。

 

大和證券が提供するファンドラップの種類とは?

大和証券は2007年からファンドラップを提供しています。

大和証券が提供するファンドラップの種類の大分類は以下となります。

 

ダイワファンドラップ ダイワファンドラップ
-Premium-
安心つながるラップ ダイワファンドラップ
-Online-
最低出資金額 300万円 3000万円以上 1万円以上
リスク許容度 安定から積極まで5種類 「より安定」から「より積極」
まで計7種類
「資産保全重視」から「積極」
まで計6種類
「より安定」から「より積極」
まで計7種類
資産クラス 国内株式
外国株式
国内債券
外国債券
J-REIT
外国REIT
コモディティ
ヘッジファンド
ダイワファンドラップの外国資産に
為替ヘッジの有無の選択
ダイワファンドラップに
債券総合戦略と複合資産戦略を追加
ダイワファンドラッププレミアムから
コモディティとヘッジファンドを除外
対象ファンド 資産クラス毎に計10本の投信 計42本の投資信託
資産クラス毎に3銘柄選択可能
資産クラス毎に計12本の投信 資産クラス毎に1本、
計9本のインデックス投信
手数料 プランに応じて 税込年率1.1%

参照:大和証券

 

ダイワファンドラップ

代表的なファンドラップサービスです。

300万円から投資をすることが可能で顧客のスタイルにあった運用をお任せで行うという所謂一般的なファンドラップサービスです。

資産運用に関する簡単なアンケート形式のヒアリングに回答して、パターンオーダーで国際分散投資のポートフォリオが提案されます。

 

ダイワファンドラッププレミアム(プレミアム特約付ダイワファンドラップ )

プレミアムという名前がついていることから分かる通り、ダイワファンドラップよりも選べる選択肢が大きくなります。

一般のダイワファンドラップは複数のプランから選ぶことになりますが、プレミアムは約700通りの運用パターンから選択することができます。

 

以下の7つのリスク許容度に応じて選択した上で、為替ヘッジの有無、アクティブファンド中心かインデックスファンド中心かなどの選択をしていきます。

 

ダイワファンドラッププレミアムで選択できる7つのリスクパターン

毎月のマンスリーレポートだけでなく3ヶ月の運用報告書が提供されます。

また、相続が発生した時は運用終了となり現金での相続ができることも魅了的な点ですね。

 

ダイワファンドラッププレミアムの相続時の取り扱い

 

 

安心つながるラップ(安心つながる特約付大和ファンドラップ)

安心つながるラップは名前の通り安全に守り相続することを主眼においたプランです。

そのため最も保守的な「資産保全重視スタイル」の利用が可能です。

また、運用とともに財産の次世代への承継に対する相談窓口や支援が提供されています。

相続に精通した税理士などの専門家を抱えているので安心ですね。

 

ダイワファンドラップオンライン

名前から想像できると思いますがロボアドバイザーです。

複数の簡単な質問にウェブで答えることで最適なポートフォリオを提案して自動で行ってくれます。

人件費がかかっていないので手数料が安いのがポイントですね。ウェルスナビの大和証券版と思っていただけたらよいかと思います。

 

ダイワファンドラップの手数料形態 (ファンドラップフィーと信託報酬)

ファンドラップではファンドラップの費用であるファンドラップフィーと、投資している投資信託から発生する信託報酬の2つが手数料として徴収されます。

 

まずはファンドラップフィーについてお伝えします。

ダイワファンドラップオンライン以外の税込の手数料については以下となります。

 

資産評価額
(契約金額)
資産保全重視 より安定 安定 やや安定 バランス やや積極 積極 より積極
対象プラン 安心つながるプラン プレミアム
安心つながるプラン
通常盤ファンドラップ
プレミアム
安心つながるプラン
通常盤ファンドラップ
プレミアム
安心つながるプラン
通常盤ファンドラップ
プレミアム
安心つながるプラン
通常盤ファンドラップ
プレミアム
安心つながるプラン
通常盤ファンドラップ
プレミアム
安心つながるプラン
プレミアム
1,000万円以下の部分 0.770% 1.100% 1.540% 1.540% 1.540% 1.540% 1.540% 1.760%
1,000万円超
3,000万円以下の部分
0.935% 1.320% 1.375% 1.430% 1.485% 1.540% 1.760%
3,000万円超
1億円以下の部分
0.715% 0.880% 0.990% 1.100% 1.210% 1.320% 1.485%
1億円超
3億円以下の部分
0.550%
(0.50%)
0.660% 0.770% 0.825% 0.880% 0.935% 0.990% 1.100%
3億円超
5億円以下の部分
0.550% 0.605% 0.638% 0.660% 0.682% 0.715% 0.770%
5億円超の部分 0.385% 0.418% 0.429% 0.429% 0.429% 0.440% 0.473%

 

例えば7000万円をバランスプランに預けた場合の手数料は以下のような計算となります。

 

手数料 手数料学
1000万円まで 1.54% 15.4万円(=1000万円×1.54%)
1000-3000万円までの2000万円分 1.43% 28.6万円(=2000万円分×1.43%)
3000-7000万円までの4000万円分 1.10% 44.0万円(=4000万円分×1.10%)
合計 88万円/年間

 

7000万円に対して88万円なので均すとと1.25%となります。

これはあくまでファンドラップ フィーです。更に投資している投資信託の信託報酬が発生します。

つまり、大和証券としてはファンドラップフィーと信託報酬を2重で取ることが出来ます。

合計すると2.5%-3.5%の手数料水準となることが想定されます。

 

ダイワファンドラップもファンドラップフィーは年率1.1%となっていますが、この他に投資信託の信託報酬が発生します。

合計で2%-3%となることが見込まれます。

 

ダイワファンドラップの運用利回り

正直運用利回りを出すのは難しいです。プランによって全く異なるので。

ただ、金融庁の出しているデータによると以下の通りの結果となっています。以下は手数料控除後です。

 過去3年 過去5年
シャープレシオ リターン
(平均年率)
シャープレシオ リターン
(平均年率)
ダイワファンドラッププレミアム 1.54 8.1 1.15 6.0
楽ラップ 1.18 10.4 0.80 6.5
Mizuho Fund Wrap 1.13 8.0 0.79 5.0
ON COMPASS 1.25 11.9 0.77 6.9
野村SMA (エグゼクティブ・ラップ) 1.18 7.6 0.70 4.0
野村ファンドラップ 1.17 7.8 0.69 4.3
ダイワファンドラッププレミアム 1.05 8.2 0.66 4.7
SMBCファンドラップ 0.98 6.7 0.63 4.1
ウエルス・スクエア ファンドラップ 1.03 5.1 0.60 2.7
日興ファンドラップ 0.91 7.7 0.54 4.1
水戸ファンドラップ 1.03 6.6 0.52 3.1
みずほファンドラップ 0.77 5.8 0.49 3.2
三井住友信託ファンドラップ (SMA) 0.93 7.1 0.48 3.3
いちよしファンドラップ ドリーム・コレクション 0.77 7.5 0.46 4.0
ダイワSMA 0.53 3.6 0.32 2.2
MUFGファンドラップ 0.35 1.2 0.30 0.9
東海東京ファンドラップ 0.50 1.9 0.20 0.6

 

ダイワファンドラッププレミアムは直近3年は平均年率8.1%で、直近5年は平均年率6%となっています。

十分な成績にも思えますが、2021年末までの3年-5年が大きな上昇相場であったことを忘れてはいけません。

 

円建の全世界株式インデックスに連動するeMAXIS 全世界株式インデックスは以下の通り2017年から2021年末までの過去5年で22,300円から42,800円と約2倍になっています。

2017年から2021年末までの円建の全世界株式インデックスの推移

 

つまり年率にすると15%程度の勢いで基準価額が上昇していったことになります。

それと比べると、特段素晴らしい成績であるということはできませんね。ただ、他のファンドラップと比べると優れた成績を残しているといえるでしょう。

 

大和証券ファンドラップのメリットとデメリット

今までのポイントを含めてダイワファンドラップのメリットとデメリットをまとめると以下となります。

メリット:運用を任せることができる

ダイワファンドラップに限らずファンドラップ全般として言えることですが運用をプロに任せることが出来ます。

通常の投資信託は何に投資するかを自分で選ぶ必要があります。

 

株にするのか?

債券にするのか?

どこの国にするのか?

どのような運用方法にするのか?

 

と選択の余地が多くて逆に困るのではないでしょうか。

しかし、ファンドラップであれば、これらをカウンセリングや質問に応じて自動で貴方向きのポートフォリオに組み替えてくれるのです。

デメリット①:重要ポイント!株と債券が売られる局面では対応できない

非常に重要なポイントですが、ファンドラップは主に株式と債券と不動産とコモディティに分散投資を行なっています。

多くの場合、債券と株式は逆相関していることがあるのでポートフォリオは安定性を保ちます。

 

しかし、時には全ての資産が落ちるような局面も存在しています。それが2022年の相場です。

世界中で1970年代以降の強烈なインフレが発生しています。インフレを抑えるために米国や欧州の中央銀行は金融引き締めを行い金利を引き上げています。

 

金利が上昇するということは債券価格が下落することを意味します。

更に金利が上昇することで株式投資の相対的な魅力が低下して株価も下落していきます。

また、金利が上昇することでローン金利も上昇するので不動産価格も下落していきます。

 

全ての資産が下落することで現金を厚めに保有したり、株式を空売りしていない限り資産を守ることはできません。

さきほどのリターンはあくまで株式市場が好調だった2021年までのリターンです。

2022年は全世界株式も債券価格も以下の通り下落しています。

 

全世界株式(VT):年初来▲24.91%
長期債券(TLT):年初来▲34.86%

全世界株式と長期債券価格の2022年のリターン

 

このような局面を乗り切るのに最も適しているのがオルタナティブ投資です。

オルタナティブ資産は株式や債券などの伝統的な資産に相関しない値動きをする資産として注目されており世界中の機関投資家が活用しています。

安定して長期的に10%以上のリターンを挙げているハーバード大やイェール大もヘッジファンドを最も多く組み入れています。

イェール大学やハーバード大学はポートフォリオにヘッジファンドを多く組み入れている

 

実際、ヘッジファンドは以下の通り株式が下落する局面でもしっかりと安定したリターンを継続してだしています。

投資対象も選ぶ必要がなくファンドラップの上位互換であるということができるでしょう。

 

ヘッジファンドは株式市場が下落する局面でもリターンをあげて素晴らしいパフォーマンス

 

以下では実際に筆者も投資している魅力的なファンドを含めてお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

【2022年以降】管理人が考える日本のおすすめヘッジファンドランキング!(投資信託・ETFを含む)個人投資家が投資失敗で大損しないための、富裕層が実践する哲学を理解しよう。

 

デメリット②:他のサービスと比べて手数料が割高

ファンドラップは正直いってロボアドバイザーとサービス内容としては変わらないのですが手数料形態としては高いです。

最大1.54%の運用手数料に加えて運用管理費が発生する場合もあります。最終的には2.5%-3.5%とロボアドに比べて2倍-3倍の水準です。

手数料が高くても高いリターンを安定的にだしていたら問題ないのですが、あまり高いレベルではないのが評価できない点ですね。

 

悪い評判や口コミが目立つ

成績に関しては人によってプランも時期も違うので難しいですが、結構負けている方もいらっしゃいますね。

 

Twitterの口コミ①

ダイワファンドラップ解約やっと完了した。24%負けかな

@ますぷろ

 

あと、以下は核心をついているのですがファンドラップは手数料を徴収するためのシステムです。

自社が運用する投資信託に年配の方の資金を効率より纏めて集金するためのシステムという側面が強いのおは否めません。

 

Twitterの口コミ②

証券会社として手数料多く取れるだけじゃないのかな。 大和証券・中田社長「貯蓄の受け皿、ファンドラップが最適」: 日本経済新聞

@はたぽん

 

みんなの評判というサイトでは以下のような辛口のコメントも見受けられます。

 

ダイワファンドラップの評判

 

まとめ

ダイワファンドラップは大和証券が提供する肝いりのファンドラップです。

ヒアリングを元に資産運用ポートフォリオを組成して運用していきます。

 

最低出資金が3000万円のプレミアムの成績はファンドラップの中では最もよい成績となっています。

しかし、2021年までの堅調な相場を元にしたリターンであり追い風参考記録しか公表されていません。更に、全世界株式より低いリターンとなってしまっています。

2022年のように株式も債券も不動産(≒REIT)も金も落ちるような相場では大きく資産が減少していることが想定されます。

文中でも紹介していますが、市場環境によらず安定したリターンを挙げているファンドについても以下で纏めていますのでご覧いただければと思います。

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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