今後の下落相場でeMAXIS neo自動運転はどうなる?2020-2021のバブルにおいては評判抜群も今は厳しい?

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今後2022年の下落相場で「eMAXIS neo自動運転」はどうなる?2020-2021年のバブルにおいては評判抜群も今は厳しい?

以前にも、eMaxisシリーズのテーマ投信を分析しましたが、今回は続編です。

将来性で買われている「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ(メタバース)」の評判は?ノーロード・インデックスファンド・シリーズを紐解く
将来性で買われている「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ(メタバース)」の評判は?ノーロード・インデックスファンド・シリーズを紐解く

久しぶりにeMaxisシリーズを見ていきたいと思います。 eMaxisシリーズで一番有名なのはS&P500インデックスですが、バーチャルリアリティをテーマにした投資信託は同じく優秀なのでしょう ...

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今回取り上げるのは「eMAXIS Neo 自動運転」です。またまた2022年の株式市場の下落に巻き込まれている雰囲気を醸し出していますが、今後のマーケットへ適応するためにもしっかり分析していきたいと思います。

 

eMAXIS Neo 自動運転の口コミ評判(掲示板などから)

概要に入っていく前に評判と口コミをさらっと見て、情報を入れやすくしておきましょう。

 

 

Yahoo掲示板では以下のようなものがありました。

自動運転は、単なるブームではない。
近い将来必ずハンドルのない車が走行するでしょう。
保証問題やドライバーの雇用など懸念材料は有りますが、今もっと期待されている分野です。
毎日500円積み立てます。

 

自分は毎週千円しか積み立ててないんで
最悪ダメになってもいいやと思ってます。
何故なら1年で52千円しか積み立てられないわけです。
これが仮に5年でもやっと25万程度。
こんなの今回の下げ幅考えたら大した金じゃあないです。
でももしいよいよ自動運転の技術が確立して
普通に無人の車が公道を走る様になったら?
恐らくここの企業から「第二のアップル」が出てきますよ。
それも上手くしたら数社出てくるかもしれない。
今でもテスラ一社の株価だけでも世界に冠たる日本の自動車企業の株価をまとめても敵わないんですから。
どれほどの巨大な産業になるかお分かりでしょう。
目先の利益だけでここを選ぶなら
とっくの昔にやめてます。
夢に金をかけるだけの価値がここにはあると思っています^ ^

 

ポジティブなものが多いですね。リターンについての言及は2021年までしかありませんでした、なんとなく察することができますが。

まさに夢を買う目的で少額を買っていく、といった種類の投信なのではないかというのが今の感想です。

 

では詳細を見ていきましょう。

 

eMAXIS Neo 自動運転とは?

それでは概要を見ていきましょう。三菱UFJ国際投信株式会社が運用を担当するファンドです。

 

  • ファンドの目的:S&P Kensho Autonomous Vehicles Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果をめざします。
  • ファンドの特色①:S&P Kensho Autonomous Vehicles Index(配当込み、円換算ベース)※に連動 する投資成果をめざして運用を行います。
  • ファンドの特色②:主として、米国の金融商品取引所に上場している、日本を含む世界各国の自動運転関連企業の株式等(DR(預託証書)を含みます。)に投資します。

 

世界各国の自動運転関連企業への投資をします。自動運転についてまず理解しなければ投資はできませんね。

 

自動運転とは?

自動運転とは、そのままですが人の代わりにコンピューターに運転してもらうといったものですね。

 

自動運転車とは、ドライバー(人間)が行っている、認知、判断、運転操作(加速、操舵、制動など)といった行為を、人間の代わりにシステム(機械)が行うものです。

GPSやカメラ、レーダーやセンサーなど様々な計測装置や情報通信技術を駆使し、道路の白線や、クルマやヒトなどの移動体・構築物を始めとする道路上の周囲環境を読み取りながら、運転操作の自動制御につなげます。

市販化されているクルマの中には、こうした自動運転につながる技術を搭載したものもあり、自動運転の実現に向けて、官民挙げての取組が加速しています。

https://aichi-its.jp/knowledge/glossary/autonomous-car/

 

自度運転はアメリカのテスラやGoogleなどが真剣に取り組んでいますが、もし一般大衆まで活用できるレベルになればそれは人々の生活に大きなインパクトを与えます。

簡単に言えば自家用車がタクシーになる訳ですね。

自動運転の目指すところは事故をなくし、運転ができない人(年配の方々など)でも容易に移動ができる社会の実現です。

 

自動運転(自動走行)システム

 

eMAXIS Neo 自動運転のポートフォリオ構築方法とファンド方式

運用プロセスのイメージ

運用プロセスは至って普通です。為替ヘッジはありませんので、為替がリターンに影響を与えることは留意しておきましょう。

スキームは以下の通りでファミリーファンドとなっています。特に特殊性は見つかりません。

■ファンドの仕組み

 

国・地域別構成と投資先業種比率

自動運転関連企業というと、上記で挙げたGoogleやテスラのような企業への投資がメインとなると考えられますが、実際に見てみましょう。

以下は6月末時点のデータです。やはりほとんどアメリカでした。64.50%ですか。ついでケイマン諸島は節税スキームの結果(多分米国企業も多い)だと思いますが、アメリカの比率にとにかく驚きました。

 

国・地域 比率
1 アメリカ 64.50%
2 ケイマン諸島 17.70%
3 オランダ 7.20%
4 ジャージー 3.40%
5 イスラエル 2.90%
6 日本 2.20%

 

続いて投資先業種です。自動車・自動車部品、半導体、テクノロジーは当然ですね。具体的な銘柄を見てさらに理解を深めていきましょう。

業種 比率
1 自動車・自動車部品 45.70%
2 半導体・半導体製造装置 25.50%
3 テクノロジ・ハードウェア・機器 13.60%
4 ソフトウェア・サービス 5.10%
5 運輸 3.30%
6 メディア・娯楽 2.60%
7 商業・専門サービス 2.00%

 

保有銘柄・ポートフォリオ

では、実際にポートフォリオを見ていきましょう。

 

銘柄 国・地域 業種 比率
1 NIO INC - ADR ケイマン諸島 自動車・自動車部品 4.30%
2 VISTEON CORP アメリカ 自動車・自動車部品 4.00%
3 AMBARELLA INC ケイマン諸島 半導体・半導体製造装置 3.60%
4 XPENG INC - ADR ケイマン諸島 自動車・自動車部品 3.60%
5 LI AUTO INC - ADR ケイマン諸島 自動車・自動車部品 3.50%
6 QUALCOMM INC アメリカ 半導体・半導体製造装置 3.50%
7 AEVA TECHNOLOGIES INC アメリカ テクノロジ・ハードウェア・機器 3.40%
8 APTIV PLC ジャージー 自動車・自動車部品 3.40%
9 INDIE SEMICONDUCTOR INC-A アメリカ 半導体・半導体製造装置 3.30%
10 TUSIMPLE HOLDINGS INC - A アメリカ 運輸 3.30%

なんと中国の電気自動車企業であるNIOが1位でした。ケイマン諸島籍の企業であることも初めて知りました。

思えばアリババやテンセントなども籍はケイマン諸島ですね。複雑ですが、税制、資金調達に有利な条件があるということだったと思います。

上記ではXPENG、Li Autoなどケイマン諸島、つまり中国企業がかなりポートフォリオに入っていることがわかります。

自動運転ポートフォリオとなると米中になってしまうんですね。ここに日本が入っていないのは寂しさを感じてしまいます。技術大国としてどこかでリベンジしてほしいものです。

 

そしてテスラが入っていませんね。筆者個人としてはボラティリティの高い巨大企業、テスラよりもはるかに中国の成長株の方が危険だと思いますが・・・具体的に見ていきましょう。

 

ポートフォリオ1位、2位銘柄の概要とリターン

1位のNIO INC - ADRは上海を拠点とする電気自動車(EV)の新興メーカーです。

2020年は株価が信じられないほど上昇しましたが、現在はどうなっているのでしょうか?

 

蔚来集団(ニーオ)株価

一つの時代が終わったと思わせるチャートです。EVセクターは旬でしたが、ブームが終わると株価は長い期間地を這うことになります。

NIOは年初来-37%です。大暴落ですね。そして、まだまだ下落余地があると思います。超長期で忍耐強く待たなければ報われないと思います。

 

2位はVISTEON CORPですが、同社は自動車用電子機器サプライヤーであり、2000年にFord Motor Companyから分離独立したFortune 500企業です。

株価を見てみましょう。

ビステオン 株価

 

こちらは年初来+15%となっています。まずまずですね。

上記2つの銘柄を見る限り、eMAXIS neo自動運転の運用は年初来でマイナスである可能性の方が高いですが、具体的にみていきましょう。

 

 

運用成績/基準価額チャートと過去の利回り

ファンドの運用を見ていきます。

 

■基準価額および純資産総額の推移

 

10,000円で始まったファンドは現在の基準価額が25860円となっています。約2.5倍とまずまずですね。しかし2022年の下落耐性の低さには少し不安を覚えてしまいます。

ファンドの正確なトータルリターンは以下の通りです。運用開始時期が本当にバブル直前の2019年であり、初期に買っていた個人投資家は世界有数の幸運の持ち主だと思います。

 

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2022年 -15.92% -18.56% -- -- --
2021年 16.65% 10.39% -6.44% 9.26% 31.64%
2020年 -24.96% 36.49% 32.54% 56.62% 112.59%

上記の通り思い切り2020年のコロナパンデミックバブルを享受しました。

異次元金融緩和バブルにEVブームで設定来158%のリターンです。しかしバブルもブームも全て終わりました。

その途端に2022年のリターンを見ればわかると思いますが、とんでもない下落を経験しております。そして、株式市場の暴落はこれからが本番です。

 

ちなみに、上記のリターンは円建てであり、円安という為替の影響が含まれていますが、これから米国は不況に突入し、円高が進み、株式市場はさらに下を掘っていくことを考えると、eMAXIS neo自動運転の運用成績は目を背けたくなるような結果になると思います。

このような下落相場でも、資産を保ってくれるファンドこそが優良ファンドですので、逃げきれておらずそのまま暴落が直撃してしまうeMAXIS neo自動運転のようなファンドは、投機に活用するのは良いですが、投資には活用できません。

 

 

eMAXIS neo自動運転の今後の見通し

保有しているのであれば今すぐ売ったほうがいいと思います。まだ円安状態は続いています。

しかし、ついに不況を織り込み株式市場が下落、円高が進んでしまってはこれまでのリターンを一気に吐き出してしまいます。投資は上昇する時より下落する時が3倍速いです。

どんな相場でもリターンを出してくれるファンドを選ぶようにしましょう。

 

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

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資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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