2020年の金融相場にてハイリターンを出し評判となった「グローバルAIファンド」を評価!パフォーマンスは維持できているか?為替ヘッジは「有り」と「無し」のどちらがよい?

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2020年にハイリターンを出し評判となった「グローバルAIファンド」を口コミを含めて徹底評価!パフォーマンスは維持できているか?為替ヘッジは「有り」と「無し」のどちらがよい?

 

「グローバルAIファンド」はコロナショックで株式市場が暴落した2020年3月から2020年末までに基準価格を3倍にした時流に乗った評判の投資信託です。

当サイトでは様々な投資信託を分析してきましたが、グローバルAIファンドの2020年の成績は群を抜いておりますね。

 

本日はこのファンドに対して主に以下の点をお伝えしていきたいと思います。

  • どのような特徴を持った投資信託なのか?
  • AI産業の将来的な可能性
  • 為替ヘッジありと無しだとどちらがよいのか?
  • 現在2022年時点で投資をするのは投資妙味があるのか?

 

➡︎ 投資信託銘柄考察シリーズ

 

グローバルAIファンドの特徴とは?

それではまずグローバルAIファンドの特徴について見ていきましょう。

目論見書

 

投資対象企業は世界のAI関連企業

名前の通り「グローバルAIファンド」は世界のAI関連企業に投資をする投資信託です。

以下のようなAIの進化や応用によって高い成長が期待される企業の株式に投資を行います。

 

  • ロボティクス
  • フィンテック
  • IoT
  • セキュリティ
  • VR
  • 自動運転

 

各分野の技術革新をけん引するAI

 

運用はアリアンツ・グローバル・インベスターズが担当するため手数料が高い

グローバルAIファンドを売り出しているのは三井住友DSアセットマネジメントです。

しかし、実際に運用するのはアリアンツ・グローバル・インベスターズとなっています。

アリアンツは世界最大級の保険会社でグローバルにう資産運用業務をおこなっています。

 

アリアンツ・グローバル・インベスターズとは?

 

関係者が多くなると手数料が高くなるのは世の常です。グローバルAIファンドの手数料は以下の通りとなっています。

購入手数料:3.3%(税込)
信託手数料:年率1.925%(税込)

 

初年度は5%の手数料が発生するということですね。

 

組入上位10銘柄

2022年2月末時点で組入銘柄は73銘柄ですが、以下の通り電気自動車のテスラを筆頭とした上位10銘柄は米国の企業で独占されています。

知っている企業が結構入っているのではないでしょうか?TOP10でポートフォリオの36.3%が占められています。

 

No. 銘柄 業種 組入比率
1 テスラ 米国 一般消費財・サービス 5.50%
2 ズームインフォ・テクノロジーズ 米国 コミュニケーション・サービス 4.50%
3 オン・セミコンダクター 米国 情報技術 4.10%
4 ブロードコム 米国 情報技術 3.70%
5 マーベル・テクノロジー 米国 情報技術 3.60%
6 アマゾン・ドット・コム 米国 一般消費財・サービス 3.20%
7 ディア 米国 資本財・サービス 3.10%
8 シュルンベルジェ 米国 エネルギー 2.90%
9 フリーポート・マクモラン 米国 素材 2.90%
10 エヌビディア 米国 情報技術 2.80%

 

ちなみに2021年中間時点では以下のようなポートフォリオでした。

 

銘柄 組入比率 簡単な説明
ロク
(米国)
7.4% TVストリーミング・プラットフォームを運営。
テスラ
(米国)
5.2% 世界最大の電気自動車メーカー。昨年株価は大躍進。自動車からの画像処理データを処理しニューラルネットワークのトレー二ングを超高速に行うように設計。
アマゾン
(米国)
3.7% オンライン小売世界最大手企業。近年はクラウド企業としても躍進。
アップル
(米国)
3.7% iPhoneやMacを販売。
スナップ
(米国)
3.6% SNS会社。写真や動画などを送受信できるモバイルカメラアプリ等を販売・開発。
GE
(米国)
3.3% グローバルに展開する技術・メディア・金融サービス会社。
FB
(米国)
3.1% 世界最大のSNSを運営。視覚障害者向けに共有された写真の説明文を自動成績するシステムの大幅なアップデートを発表。
ウォルト
ディズニー
(米国)
3.0% エンタメ会社。事業全体にわたりAIに多額投資。
ブロードコム
(米国)
2.7% ネットワーク用半導体製品を提供する大手企業。世界初の最新世代WiFi 6E対応スマートをサムスンより発売。
マーベルテクノロジー
(米国)
2.6% 米国の半導体メーカー。様々な機器に組み込まれる生業装置用の半導体製品を開発。
10社合計 38.3%

 

筆頭銘柄のロクやスナップは今酷いことになっていますね・・・。

<ROKU>

ROKUチャート

<SNAPチャット>

SNAPチャート

 

 

米国のハイテク企業を中心に組み入れているということがわかりますね。国別構成比率でも約90%が米国企業となっています。

2月のレポートを見てもアメリカの組入比率は87.2%と突出しています。

 

No. 銘柄 組入比率
1 情報技術 49.10%
2 コミュニュケーションサービス 15.70%
3 一般消費財・サービス 10.80%
4 資本財・サービス 6.80%
5 ヘルスケア 4.60%
6 エネルギー 2.90%
7 素材 2.90%
8 金融 2.70%
9 不動産 0.40%

 

尚、この米国ハイテク比率で2022年以降の金融引き締め、BS縮小に向かうのでしょうか?

血みどろになる未来がもう見えていますが、個人投資家は保有しているようでしたら逃げることをおすすめします。

今後の急角度な利上げ、QTを考えると暴落する確率の方が高いと思います。

 

為替ヘッジありを選択するべきか?

グローバルAIファンドは為替ヘッジ有りか為替ヘッジなしを選択することが可能です。

為替ヘッジなしであればドル円レートが上昇するとリターンが増大し、反対に下落するとリターンが悪化します。

 

筆者としては2022年3月現在、景気が本格的に再開する期待が高まり米国の金利が上昇していくことが想定される局面ではドル高円安になると考えています。

そのため、現時点では筆者なら為替ヘッジなしを選択します。ただし、1回目の利上げが為されると円高が進むというアノマリーもあるため難しいです。

すでに2022年は利上げが一度実行され、円安も125円まで進みましたが、定石通りであればこれからは円高に進むはずです。

為替を長期で読むのは難しいため、ヘッジありで良いと筆者は思います。ファンドのリターンに集中するべきだと思います。

 

細かい説明になりますが、為替ヘッジをすれば為替変動のリスクは抑えられます。

日米の金利差分だけコストを支払うことになります。FXでスワップポイントを支払ったり受け取ったりしている人であればイメージしやすいですね。

為替ヘッジをするということは日本より金利が高い米国のドルを売るので米国と日本の金利差分を支払う必要があります。

 

大局を見て運用をしましょう。ファンドが複利で運用し高いリターンを出せば、為替の動きはドル円であれば将来的には誤差になります。

ヘッジをするかどうかはどちらでも構わない、ということです。筆者ならヘッジはしません。

 

AI産業の将来的な可能性

AIはまさに昇り竜の産業であり2025年までに市場規模は以下の通り増大することが見込まれています。

 

IoT 3.9兆ドル-11.1兆ドル
モバイルインターネット 3.7兆ドル-10.8兆ドル
知識労働の自動化 5.2兆ドル-6.7兆ドル
クラウド技術 1.7兆ドル-6.2兆ドル
先端ロボット 1.7兆ドル-4.5兆ドル

引用元:AI事業の展望

 

また、2025年までのAI関連企業の売上高は年率平均43.7%上昇することが見込まれています。

わずか7年間で13倍と凄まじい成長力が見込まれている産業ということですね。

 

AI産業の伸び

 

2020年代に間違いなく旬な事業領域であるということができるでしょう。

とはいえ、金融緩和時期であれば積極的に株や投信を買っていきたいですが、今は金融引き締めなので投資するには危険な領域です。

 

 

グローバルAIファンドの運用成績を紐解く

それでは肝心なグローバルAIファンドの成績について見ていきたいと思います。以下はヘッジ無しの成績でみていきます。

コロナショック後に大幅上昇

グローバルAIファンドは2017年の運用開始後から堅調に推移していきました。

しかし、コロナショック後から明らかに角度を変えて急騰してきています。金融緩和時はストーリー株に投資するファンドが強いです。

ROKU、SNAPなどは代表例ですね。そして金融引き締めが囁かれ出した2021年末からグローバルAIファンドも失速です。もっと深く掘っていくものと筆者は考えています。

グローバルAIファンドの基準価格の推移

 

コロナを機にテクノロジー銘柄のサービスに対する需要が高まり利益が続伸し株価もうなぎのぼりに上げていきました。

以下は米国の代表的な指数であるS&P500指数との比較ですが、2020年のコロナショック後から青色のグローバルAIファンドが圧倒していました。

 

グローバルAIファンドとS&P500指数の長期比較

 

しかし現在は失速し、2021年以降はS&P500指数を下回っています。

2021年以降のグローバルAIファンドとS&P500指数の推移の比較

 

特に2022年からの下落は20%を超えています。GW中にハイテク株が暴落しているこちょをかんがえるとGW明けには25%に匹敵する下落となっていることが想定されます。

2022年以降のグローバルAIファンドとS&P500指数の推移

 

歴史でも類を見ない金融相場であった2020年がなければ万年インデックス投資に負けているアクティブファンドなのではないでしょうか?

今後はハイバリュエーション銘柄を多数抱えるグローバルAIファンドのようなアクティブファンドは地獄を見ると思います。

 

これは大袈裟ではなく、止まらないインフレ率に急角度な利上げ、そしてFRBのバランスシート縮小と金融のプロなら聞いた瞬間に逃げ出すような相場が待っているのです。

このような相場はヘッジファンドのような下落相場でも果敢に利益を取りに行くファンドがやはり強いです。

 

グローバルAIファンドの口コミ

グローバルAIファンドの口コミをみてきましょう。過去の栄光もあるのでポジティブな意見もあります。

https://twitter.com/sekihara_d/status/1433388095710187524?s=20&t=lPGtwvWY-IzGfpLgB0H6Fg

 

これは2021年9月2日時点のイケイケの時の感想ですね。

直近は元本から配当金を出す特別分配金となっていることを指摘されています。

https://twitter.com/ponponpandachan/status/1432877421473112071?s=20&t=lPGtwvWY-IzGfpLgB0H6Fg

 

まとめ

グローバルAIファンドについて纏めると以下となります。

  • AI関連企業に投資
  • 運用はアリアンツグループが担当
  • 手数料は非常に高い
  • 米国テクノロジー企業が9割AI企業の
  • 売上は年率50%近い上昇が見込まれている
  • コロナショックで業績と株価が躍進した
  • しかし現在はバリュエーションが高い
  • 米長期金利の上昇が警戒水準
  • 今投資するのは非常に勇気がいるタイミング

 

もっと良い投資先はいくらでもあるので、考え直しましょう。

 

➡︎ 投資信託銘柄考察シリーズ

 

 

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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