イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドを評価!掲示板での口コミや評判は?

テーマファンド

イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドを評価!掲示板での口コミや評判は?

2022年12月4日

深刻化する温暖化に対応するために世界中で温室効果ガスの削減の機運が高まっています。

この機運の高まりをうけて「カーボンニュートラル」という考え方が浸透してきています。

カーボンニュートラルとは排出した温室効果ガスと森林やカーボンリサイクルなどで吸収して、全体として温室効果ガスの削減量をゼロにしようという施策です。

 

カーボンニュートラル

 

今回、分析するのはカーボンニュートラルに資する事業を行なっている企業に投資するイノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドです。

以前、温暖化防止という観点で注目されている水素関連銘柄に投資を行うグローバル水素株式ファンドについても分析していますので参考にご覧ください。

→ グローバル水素株式ファンド(投資信託「H2」)を徹底評価!評判のクリーンエネルギー投信の口コミや運用実績は!?

 

カーボンニュートラルの動きは活発化している

まずは現在、どれほどカーボンニュートラルの動きが活発化しているのかみていきましょう。

2020年までは全体の排出量の40%をしめる米中の二大大国がカーボンニュートラルに消極的な姿勢をみせていたので、盛り上がりにかけていました。

しかし、2020年に中国と米国がカーボンニュートラルに復帰することを表明し大きなトレンドになりました。

 

米国 バイデン大統領が予算に再生エネルギー投資を盛り込み、2021年2月19日にパリ協定へ正式に復帰
中国 国連総会で2060年までのカーボンニュートラル達成を表明。2030年のCO2排出量削減目標を引き上げ

 

カーボンニュートラルな世界を実現するためには1.7京円の投資が必要となります。

1京円というのは10,000兆円であり、100,000,000億円です。想像もつかない金額ですね。日本のGDPの30倍以上となります。

カーボンニュートラルの実現には多額の投資が必要

 

 

イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドの特徴とは?

イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドの特徴についてみていきたいと思います。

投資対象は3つの分野

イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドはカーボンニュートラル分野の中でも以下の三つの投資テーマを重視しています。

 

クリーン・エネルギー生成 ✔︎風力発電
✔︎エネルギー貯蔵
✔︎太陽光発電
交通・輸送の変革 ✔︎電気自動車
✔︎再生可能ディーゼル
✔︎水素燃料電池
✔︎高度な半導体
産業用エネルギー転換 ✔︎CO2回収・貯留
✔︎グリーンビルディング

 

クリーンエネルギーについては2050年には全発電量の約86%を占めることが目標とされています。

 

再生可能エネルギーの比率

 

交通・輸送の分野では急速な電気自動車や燃料電池自動車への移行がすすんでいます。

2025年のノルウェーを皮切りとしてガソリン・ディーゼル車の新車販売禁止の動きも進んでいます。

 

ガソリン・ディーゼル自動車の販売は徐々に禁止される流れ

 

産業用エネルギー転換というのは以下の分野です。

グリーンビルディングや産業ガスの液体燃料化・輸送技術に長けた企業への投資を実行するとしています。

 

産業用エネルギー転換に関連する事業とは

 

構成上位銘柄

2022年10月時点の構成上位銘柄は以下となります。

 

銘柄 比率 概要
チャート・インダストリーズ 米国 4.1% 天然ガス、水素関連の低温システム危機、熱交換機器、保冷貯蔵庫等の製品を製造
エンフェーズ・エナジー 米国 3.9% 太陽光発電向けのマイクロインバータ・システム、蓄電システムを開発、製造。
シュルンベルジェ 米国 3.9% 従来のエネルギー会社だけでなく代替エネルギー会社にプロジェクト管理や情報ソリューションなどのサービスを提供
アルベマール 米国 3.6% 特殊化学品メーカーであり、リチウム、臭素、触媒などの部門で事業を展開
シェニエール 米国 3.2% 液化天然ガス関連事業を展開する米国企業
アナログデバイセズ 米国 2.8% ミックスドシグナル、アナログ、デジタル集積回路の大手企業
ベーカーヒューズ 米国 2.7% 世界の石油ガス業界向けにエネルギー関連技術やサービスを提供
フリーボート 米国 2.7% 銅や金などの採掘を行なっており、銅の採掘では世界的大手
ライベント 米国 2.6% バッテリー・グレードの水酸化リチウムなどのリチウム化合物や産業用特殊化学品を生産
バレロエナジー 米国 2.5% 石油精製を手がける他、使用済み食用油、非食用トウモロコシ油を使用して再生可能ディーゼル燃料も生産

 

手数料

手数料は以下となります。

購入手数料:3.3%
信託手数料:年率1.925%

 

イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドの運用実績・運用利回り

では肝心の運用実績についてみていきたいと思います。

 

イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドの運用実績・運用利回り

 

2021年3月から約1.3倍になっていませんが、為替ヘッジをしていないのでドル円の上昇の影響が殆どです。

株価自体は殆どあがっていないのです。ちなみに全世界株式と比較したものが以下となります。

 

青:イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド
赤:eMAXIS Slim 全世界株式

 

イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドと全世界株式の比較

 

掲示板での口コミや評判

全体的に厳しい他の投信に比べて2022年にまだ許容できる成績をだしているので肯定的な意見が多くなっています。

ただ、リターンの厳選がドル円の上昇で蜃気楼的であるということはあまり理解してなさそうです。

 

口コミ①

戦争で完全にトーンダウン。
ニュートラルなんてロシアのガスありきの戦略だったからね。大人しく資源株にでも乗り換えた方がいい。
脱炭素はニュートラルからキャプチャーに転換する。

 

口コミ②

カーボンニュートラルやはりその流れは止められないようだ
日本版は辞めたけど
ここは伸びが期待できる 日本はいつも遅い

 

今後の見通し

重要なのは今後の見通しです。二つの観点からみていきたいと思います。

今後は円安が反転して円高となる

今までイノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドを支えてきたドル円は転換点を迎えようとしています。

今まで米国の中央銀行がインフレを滅するために金利を引き上げてきたのと対照に、日本がゼロ金利をつづけたことで日米金利差が拡大してきたことを背景にドル円は上昇していきました。

ドル円は日米金利差に連動

 

しかし、2023年の景気後退を見込んで金利は低下を始めています。そのため、ドル円も152円から134円まで一気に円高が進行しました。

ただ、そもそも115円から152円に一気に進行してきたものの、逆転が始まったに過ぎません。ここから全戻しすると考えています。

それだけでもイノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンドのマイナス要因ですね。

 

短中期的には厳しい環境が継続

中長期的的には盛り上がってくる分野であることには疑いの余地はありません。

以下の通りカーボンニュートラル関連のニュースは矢継ぎ早に出てきています。以下は月次レポートでのコメントです。

 

脱炭素に関するニュース面では、欧米の太陽光関連企業12社が欧州委員会に書簡を提出し、輸入依存を下げエ ネルギー安全保障を強化するために太陽光製造サプライチェーン(供給網)を構築するよう働きかけました。現 在の欧州でのエネルギー事情に関しては、ノルウェーのコンサルタント会社のリスタッド・エナジーが、エネル ギーのスポット価格が⾼騰しているため、⻄欧の多くの国で風⼒発電や太陽光発電の投資回収期間が1年未満に 短縮していることを明らかにしました。11月初旬に開催が予定されているCOP27(国連気候変動枠組条約第27 回締約国会議)では、特に⾜元のロシアとウクライナの対⽴を踏まえ、温室効果ガスの排出のネット・ゼロ(実質ゼロ)の達成およびエネルギー安全保障に焦点が当てられる予定です

 

しかし、短中期的には世界景気の後退が発生することが、ほぼ確定的となっています。それは月次レポートでも示されています。

 

経済指標は経済状況が悪化していることを引き続き⽰しました。IMF (国際通貨基⾦)は、2023年に景気後退に陥るリスクが⾼まっていると警告しました。

 

景気後退が発生すると企業収益が著しく悪化するので株価はテーマに関係なく一律で大きく下落します。

ここからあえて景気後退の影響を受ける世界株に投資するのは合理的な選択肢とはいえません。

 

安定した資産運用を行うためには、どのような環境でも安定したリターンがだせるファンドに投資することが重要となります。

以下では筆者が投資しているファンドを含めて市場環境によらず安定したリターンを期待できるファンドについて紹介していますのでごらんいただければと思います。

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

-テーマファンド

© 2023 アーリーリタイアを実現する資産運用ブログ〜Art of Investment〜 Powered by AFFINGER5