モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)を評判や口コミを含めて徹底評価!

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モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)を評判や口コミを含めて徹底評価!

近年は金融環境も充実しており日本からでも外国株に投資できるようになっています。

ただ、海外の株を選択するのは難しいので外国株に投資をする投資信託も数多く組成されています。

当サイトでも様々な外国株に投資をする投信を分析してきました。

 

 

今回分析するのは「モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン」です。

モルガン・スタンレーといえば世界有数の一流金融グループです。

高学歴で外資系金融の就職活動をした経験がある人たちなら誰もがしっているビッグネームですね。

では、名前に違わず素晴らしい投資信託なのかどうかを含めて分析していきたいと思います。

 

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープンの特徴

まずはモルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープンの特徴からみていきたいと思います。

投資対象となるプレミアム企業とは?

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープンは世界各国のプレミアム企業の株式に投資を行い中長期的な値上がり益の獲得を目指すとしています。

プレミアム企業を高いブランド力、有力な特許、強固な販売網など、競争優位の無形資産を裏付けにして、持続的にFCFを増大させることが期待される企業。

プレミアム企業とは

 

銘柄選択のプロセスは以下のとおりファンダメンタル分析を行い銘柄を絞った上で割安に推移している銘柄を選択するとしています。

つまり「成長性」→「割安度」という順序でソートしていくということになります。

 

ソートの結果20-40銘柄に投資

 

為替ヘッジの有無は選択可能

為替ヘッジの有無を選択することができます。

為替ヘッジがありなら為替レートの変動は意識する必要はありません。

 

一方、為替ヘッジなしであればドル円が上昇すれば基準価額は上昇し、ドル円が下落すれば基準価額は下落します。

つまり、ドル円レートが今後どちらに動くかが重要になってくるのです。

 

2022年以降、ドル円は日米の金利差拡大に伴って上昇していきました。

これは米国で発生したインフレに対応するために金利を引き上げた一方、日本は金融緩和を継続していることに起因しています。

しかし、2023年後半から状況は一変していきます。米国で不況が到来する確度がたかまっているからです。

不況となると景気をひきあげるために米国は利下げに転じるので日米の金利差は縮小します。

そのため、今後は為替ヘッジはつけた方がよいと考えます。

 

組入上位銘柄

組入上位銘柄は以下となります。時価総額でAAPLと争うMSFTが構成トップとなっています。

そして第2位は一転してタバコの会社「フィリップモリス」となっています。ブランドを優先して考えているということですね。

様々な産業の一流銘柄を組み入れています。

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープンの組入上位銘柄

月報

 

適度な配当金を拠出

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープンは適度な配当金を拠出しています。

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープンの配当金の推移

 

分配金は700円なので現在の基準価額を前提に考えると1.7%とS&P500指数などと同様の水準です。

 

手数料(購入手数料/信託手数料)

手数料水準は以下となります。

購入手数料:3.3%
信託手数料:年率1.98%

結構、アクティブ投信の中でも高い手数料ですね。

→ アクティブ型とパッシブ型(=インデックス型)の投資信託の違いとは?どちらのファンドがおすすめか徹底比較。現実を知っていれば大損地獄も回避可能

 

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替へっじなし)の運用実績

では肝心の運用実績にうつっていきたいと思います。以下がモルガン・スタンレーグローバル・プレミアム株式オープンの基準価額の推移です。

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替へっじなし)の基準価額の推移

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2023年 4.74% -- -- -- --
2022年 -2.56% -0.70% -2.57% 0.43% -5.33%
2021年 8.17% 8.42% 1.53% 12.71% 34.22%
2020年 -13.28% 12.08% 4.92% 3.42% 5.46%
2019年 14.27% 2.28% 0.32% 9.12% 27.94%

 

この期間、世界中の株式が堅調に推移したこともあり基本的に非常に堅調に推移していきました。

とくに2022年は株式市場は下落基調だったにも関わらず、円安の影響で横ばいを保っているのが印象的ですね。

さきほどお伝えした通り、今後は逆回転していくわけですが。

 

S&P500指数や全世界株式と比較して見えてくること

アクティブ投信として、しっかり結果を残しているかをみていくためにS&P500指数や全世界株式と比較していきます。

青:モルガンスタンレーグローバルプレミアム株式オープン
赤:S&P500指数(円建て)
緑:全世界株式(円建て)

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替へっじなし)とS&P500指数と全世界株式の比較

 

上記を見ていただければわかる通り、指数に劣後した成績となっています。

モルガン・スタンレーグローバルプレミアム株式オープンが優秀なのではなく、追い風が吹いていただけということに過ぎないのです。

 

掲示板での口コミや評判

掲示板での口コミや評判は以下となります。

 

掲示板の口コミ

これからの力強いリバウンドに期待している。

掲示板の口コミ

今後近いうちに暴落があるのであれば、今のうちに一旦売っておいたほうがいいのかな。。。

掲示板の口コミ

買い増ししたいが、直近の安値じゃまだまだ暴落下げ買いには。落とし穴的暴落来ないかな?

 

今後の先行きに対して不安視している方の意見が目立ちました。

 

2023年以降の今後の見通し

重要なのは今後の見通しですよね。先ほどの掲示板でも懸念されてるとおり、そろそろ世界的に株式市場は息切れが近づいてきています。

理由はインフレ対応のために金利を急激に上昇させているからです。つまり金融引き締めを長期間にわたって断行しているからです。

さらに量的引き締めで市場からも流動性を吸収しており、株式市場に流れ込む資金の総量も減ってきています。

 

金利高とインフレによって徐々に米国経済も疲弊してきておりリセッション(=景気後退)が迫ってきています。

景気後退の確率

 

景気後退によって企業業績が悪化すると株価も当然大きく下落しますし、ドル円も下落してダブルパンチをくらうことになります。

ここからは非常に危険な水域に突入していると考えた方がよいでしょう。

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

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資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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