【2022年以降】ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)はどこまで上がる?概要、利回り、評判と口コミをチェック

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【2023年】ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)はどこまで上がる?今後の見通しに加え掲示板での評判や口コミを含めてチェック!

2022年8月9日

以前に一流証券会社であるゴールドマン・サックスが運用しているネクストウィンについて解説しました。

【愛称:ネクストウィン】今後の見通しは?評判の「GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ」(=nextWIN)を徹底評価!AコースとBコースの違いとは?

 

今回は、同じくゴールドマンサックスが運用している投資信託シリーズである「ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)」を取り上げます。ネスクトウィンは世界のテクノロジー企業を投資対象としていましたが、ネットウィン は米国のテクノロジー銘柄を投資対象としています。

本日はネットウィンについて以下のポイントにそってお伝えしていきたいと思います。

  • ネットウィンの概要
  • ネットウィンの運用実績
  • 2023年以降の見通し

基本的には、テクノロジーセクターのファンドは大胆な金融緩和時に威力を発揮するなど限定的であり、投資信託でありながらもトレードしなければならず手間もリスクも高いです。長期資産運用という点であれば、堅実且つ下落相場に強いファンドを選ぶべきかと思います。

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ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)の評判と口コミ

まずは評判に目を通してみたいと思います。どのようなファンドなのかある程度想像しやすいです。

 

掲示板では以下のような口コミが見られました。

もう死にたくなったきた

大和証券を信じた私がバカだった

見切り付けてよかった。

数年前に新人証券マンに泣きつかれて、三百万だけ買ったんだけど、当時は11000円でした。為替ヘッジて痛い目にあったのでヘッジ無しでかいました。まさかこんなになるなんて!驚きましたら。売り時期が分からなくなりました。

 

投信残高5000億円突破ですか、さぞかし素晴らしいリターンを叩き出しているのでしょう。また、22年前から販売されているアクティブファンドということで非常に老舗ですね。その運用歴の長さには驚きました。

それでは詳細を見ていきたいと思います。

 

ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)とは?

それでは概要を見ていきましょう。ゴールドマンサックスアセットマネジメント株式会社が運用を担当するファンドです。

 

  • ファンドの目的:テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式を主要な投資対象とし、信託財産の 長期的な成長をめざして運用を行います。
  • ファンドの特色①:主にテクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資 します。
  • ファンドの特色②:「よりよい投資収益は、長期にわたって成長性の高い事業へ投資する ことにより獲得される」との投資哲学のもと、個別銘柄の分析を重視 したボトムアップ手法により銘柄選択を行います。
  • ファンドの特色③:Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)の選択が可能 です。

 

テクノロジーに特化した運用を実行することがわかります。ナスダック銘柄がポートフォリオの主役になりそうですね。

 

ポートフォリオ構築方法とファンド方式

「テクノロジー・トールキーパー」企業を選択すると謳っておりユニークな表現ですね。

 

本ファンドでは、主に米国を中心とした「テクノロジー・トールキーパー」企業など、テクノロジーを活用する ことで、コスト構造、収益性、競争優位性の改善や維持が期待できる企業や、ビジネス・モデルの継続性が 期待できる企業の株式に投資します。

 

「テクノロジー・トールキーパー」企業が以下の通り例示されています。

要するに価格転嫁ができる強いブランディング力を持った競争力のある企業へ投資をするということで、これはわざわざ言わなくても基本だと思います。

「テクノロジー・トールキーパー」企業

 

銘柄選択のポイントは以下の通りです。さすがゴールドマンサックスですね、資料が非常に綺麗です。

銘柄選択のポイント

 

ファンドの仕組みはファミリーファンド方式となっています。

ファンドの仕組み

 

実際に中身を見ていきましょう。

 

投資先業種比率

業種・セクターは以下の通りとなっています。最新の2023年4月末の情報です。

ネットウィンの業種別組み入れ比率

2023年4月末 2022年12月末
情報技術 60.8% 73.6%
金融 10.5% 0%
一般消費財 9.0% 10.6%
不動産 5.4% 6.9%
コミュニケーションサービス 9.9% 6.1%
資本財サービス 1.3% 1.2%
現金 3.1% 1.5%

 

情報技術が60.8%です。テクノロジー企業に投資するとあるので当然ですね。ただ、2022年12月末からはポジションを縮小しています。

テクノロジーセクターが暴落した2022年は地獄を見たに違いありません。株式市場は暴落しています。

投資している銘柄の多くはハイテクセクターが多くなっているナスダックとなっています。

 

投資している銘柄が存在する市場別の比率

 

2023年は少し盛り返していますが、これは一時的なリバウンドです。この後に控える景気後退で再び大きく下落します。

ナスダック100の株価推移

 

保有銘柄・ポートフォリオ(組入銘柄)

具体的な銘柄を見ていきましょう。やはりナスダックの上位銘柄がそのまま入っています。

銘柄名 業種 比率
1 マイクロソフト 情報技術 9.80%
2 アルファベット コミュニケーションサービス 8.70%
3 アマゾンドットコム 一般消費財 7.70%
4 アップル 情報技術 4.90%
5 エヌビディア 情報技術 4.50%
6 ビザ 情報技術 3.70%
7 マーベルテクノロジー 情報技術 3.40%
8 アドビ 情報技術 3.10%
9 エクイニクス 不動産 3.10%
10 KLAコーポレーション 情報技術 2.90%

 

マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、アップル・・・。インデックス投資とリターンが大きく変わらないような予感がしています。

細かくは異なりますが、結局はインデックスに寄せているファンドだといえるでしょう。

2022年12月末からの推移は以下となります。

 

2023年4月末 2022年12月末
1 マイクロソフト マイクロソフト
2 アルファベット アマゾン
3 アマゾンドットコム アルファベット(GOOG)
4 アップル エヌビディア
5 エヌビディア アップル
6 ビザ KLAコーポレーション
7 マーベルテクノロジー ビザ
8 アドビ アクセンチュア
9 エクイニクス アメリカン・タワー
10 KLAコーポレーション エクイニクス

 

利下げ局面では米国のファンドマネジャーはインデックスに負けるとクビになってしまいますから、インデックス組入銘柄に寄せていくのが常です。

参考までに2023年2月時点のナスダック100の構成銘柄は以下です。

 

No. Company Sector Allocation
1 Microsoft Corp Information Technology 11.73%
2 Apple Inc Information Technology 11.63%
3 Amazon.com Inc Consumer Discretionary 6.71%
4 NVIDIA Corp Information Technology 4.18%
5 Alphabet Inc Class C Communication Services 3.86%
6 Alphabet Inc Class A Communication Services 3.82%
7 Tesla Inc Consumer Discretionary 3.58%
8 Meta Platforms Inc Class A Communication Services 2.79%
9 Broadcom Inc Information Technology 1.98%
10 PepsiCo Inc Consumer Staples 1.92%
11 Costco Wholesale Corp Consumer Staples 1.86%
12 Cisco Systems Inc Information Technology 1.62%
13 T-Mobile US Inc Communication Services 1.52%
14 Adobe Inc Information Technology 1.45%
15 Comcast Corp Class A Communication Services 1.40%
16 Texas Instruments Inc Information Technology 1.34%
17 Netflix Inc Communication Services 1.31%
18 Qualcomm Inc Information Technology 1.26%
19 Honeywell International Inc Industrials 1.13%
20 Advanced Micro Devices Inc Information Technology 1.11%

 

そもそもネットウィンに投資する必要があるのでしょうか?

ということになりますね。他にいくらでもあるかと思います。

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ポートフォリオ1位と2位銘柄の概要とリターン

ポートフォリオ1位はマイクロソフト、2位はアルファベットですね。この2つの銘柄はあまりにも知れ渡っているので概要の説明はいらないのかもしれません。

 

マイクロソフトはソフトウェアカンパニー、アルファベットはグーグルですね。両社とも大きな収益源となっているのはこの他にサーバービジネスがあります。アマゾンはAWS、マイクロソフトはグーグルクラウドです。

世界中のウェブサイトは彼らの手の上で踊っているだけなのです。

 

さて、マイクロソフト、グーグル共に、金融引き締めで2022年は大きく下落しました。しかしネットウィンは老舗ファンドであり、長期では報われるリターンを生み出しているはずです。

わかっているのは、ネットウィンを買うのは今ではないということです。引き締め時期に絶対に買ってはいけない投信です。

 

MSFTの株価推移

 

グーグルの株価推移

 

ネットウィンの運用成績と2023年以降の今後の見通し

ファンドの運用を見ていきます。ファンドの真の実力を測るために、以下は為替ヘッジありで見ています。

ネットウィンの基準価額の推移

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2023年 14.81% -- -- -- --
2022年 -12.96% -25.41% -6.58% -4.50% -42.08%
2021年 0.53% 13.57% 0.51% 5.44% 20.98%
2020年 -8.90% 25.13% 10.65% 11.17% 40.22%
2019年 16.70% 5.93% -1.21% 9.99% 34.34%

直近までリーマンショック以降の超低金利政策に支えられて株価は急騰していきました。

テクノロジー企業はグロース企業なので低金利が追い風になるためです。

実際、ナスダックの中の代表的な銘柄をあつめたナスダック100指数は以下の通り非常に高いリターンを残しており、殆ど同じ動きとなっています。

ナスダック100指数

しかし、テクノロジー企業は一度崩れると壊滅的な打撃を受けます。

例えば、上記のQQQの左端をみてください。2000年から2003年までの120ポイントから 20ポイント近くまで大暴落しています。6分の1になりました。

 

そして、その崩壊の足音が2022年から訪れています。長らく続いた低金利環境によりインフレが発生して、金利を引き上げざるをえなくなったのです。

低金利がテクノロジー株にとっての追い風なので、当然、高金利はテクノロジー株にとっての向かい風となります。

そして、この高インフレは粘着していくことが2023年5月時点で懸念されています。つまり金利を高い水準で据え置かないといけないのです。

 

今は一時的に反発していますが、高金利の影響が2022年の下落だけで終了なはずがありません。

奈落の底への道程は始まったばかりの可能性があります。ここからテクノロジー企業へ投資をするのはリスクが高いと考えるのが妥当でしょう。

 

まとめ

そもそも長期で見て年率リターンが低すぎますので、選択肢から外したい銘柄です。

むしろナスダックでインデックス投信をするか、S&P500で投資をしていた方が良いでしょう。比較する必要もなくインデックスを上回っていないことがわかりました。

 

ネームバリューでは、リターンは獲得できません。いつでも安定したリターンが見込める投資先に投資をしていきましょう。一時の大きいリターンを得るよりも、安定したリターンを長年積み上げる方が威力は抜群で、多くの投資家はこの点を理解できておりません。

ウォーレンバフェット氏が世界で5本の指に入る投資家となれたのは、地味なリターンを毎年積み上げたからに他なりません。地味なリターンを長期間積み上げられるファンドを探しましょう。

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結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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