よくおすすめされる「たわらノーロード」とは?具体的な評判と結局運用にはどれがいいのかを実績から考察。 先進国株式/先進国債券/先進国リート/新興国株式/日経225/バランス8資産

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よくおすすめされる「たわらノーロード」とは?具体的な評判と結局運用にはどれがいいのかを実績から考察。 先進国株式/先進国債券/先進国リート/新興国株式/日経225/バランス8資産

2022年3月16日

インデックス(パッシブ)運用が大流行りした2020-2021年でした。

 

靴磨きの少年の逸話はあまりにも有名ですが、流行するものは必ずその反動があります。インデックスファンドは大流行しましたので、やはり2022年は下落しました。とはいえ長期で持っていれば報われると信じ続ける人は、保有、買い増しを続けると良いと思います。

S &P500の暴落

 

さて、インデックスファンドに関してですが、筆者の周りで「たわらノーロード」の話をたまに聞くことがあるので、需要があればと思い筆者の今後の見通し、ノーロード投信の活用方法について思考をここで垂れ流していきたいと思います。

 

ノーロードファンドとは?

投資信託の販売手数料をロードと呼びますが、ノーロードとはつまり販売手数料がかからない投信を意味します。

手数料が安いならそれは嬉しいことですから、購入しやすいですね。しかし、資産運用は大局を見て進めていく必要があります。

 

手数料が安い代わりにパフォーマンスが低いようでは目も当てられません。(そもそもインデックスファンドなのでパフォーマンスもクソもないのですが)

 

では、ここからは近年特に人気を博している「たわらノーロード」について調査していきます。

初めに断っておくと、筆者は以前に投資を検討したことはありますが、投資実行には至っておりません。その理由も後続で書いていきます。

 

たわらノーロードとは?

「たわらノーロード」は、購入時手数料なしで購入ができる信託報酬を低く抑えたアセットマネジメントOneのファンドシリーズです。みなさまのさまざまな資産形成の目的のために、「たわらノーロード」をご提供します。毎月積み立てたり、分散投資をしたり、投資の仕方もみなさまのスタイルで行うことができます。

たわら用語集

 

アセットマネジメントONEのファンドシリーズを指します。

アセットマネジメントONEの前身はDIAMアセットマネジメントです。DIAMはよく新興国投信で聞く名前ですね。

 

始まりは第一生命投資顧問、その後みずほフィナンシャルグループの傘下にあったみずほ証券を吸収、様々な経緯あり投信投資顧問、新光投信、みずほ信託銀行の運用部門が事業統合したようです。

あらましはあまり重要ではないので割愛します。大事なのは運用実績です。

 

たわらノーロードの商品ラインナップは以下の通りとなっています。

インデックス投信を全て扱っています、といったところでしょうか。そもそも米国インデックス投信のVTIや世界インデックスのVTなども購入手数料は無料なんですけどネ。

 

No. 商品名
1 たわらノーロード先進国債券
2 たわらノーロード先進国債券<ラップ向け>
3 たわらノーロード国内債券
4 たわらノーロード 先進国債券<H有>
5 たわらノーロード日経225
6 たわらノーロード先進国株式<ラップ向け>
7 たわらノーロード先進国株式
8 たわらノーロード バランス(8資産均等型)
9 たわらノーロードplus国内株式高配当戦略
10 たわらノーロード TOPIX
11 たわらノーロード国内リート
12 たわらノーロード国内リート<ラップ向け>
13 たわらノーロード 先進国株式<H有>
14 たわらノーロード NYダウ
15 たわらノーロード先進国リート<ラップ向け>
16 たわらノーロード先進国リート
17 たわらノーロード新興国株式
18 たわらノーロード新興国株式<ラップ向け>
19 たわらノーロードplus新興国株式高配当戦略
20 たわらノーロード 先進国リート<H有>
21 たわらノーロード 最適化バランス(積極型)
22 たわらノーロード スマートGバランス(安定成長)
23 たわらノーロード 全世界株式
24 たわらノーロード バランス(標準型)
25 たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型)
26 たわらノーロード 最適化バランス(安定型)
27 たわらノーロード バランス(堅実型)
28 たわらノーロード スマートGバランス(積極)
29 たわらノーロード バランス(積極型)
30 たわらノーロード スマートGバランス(成長)
31 たわらノーロード 最適化バランス(保守型)
32 たわらノーロード スマートGバランス(保守)
33 たわらノーロード スマートGバランス(安定)
34 たわらノーロード 最適化バランス(成長型)

 

たわらノーロードファンドシリーズ

 

インデックス投信は市場に連動するだけの商品ですのでリサーチも何も必要ありません。

限りなく無料で良い投信だと思います。

アクティブファンドとインデックス(パッシブ)ファンドの違いは以下の通りです。

アクティブ型投資信託

パッシブファンドの運用目標

 

人間は選択肢が多すぎると選べないものです。筆者が初心者であれば上記のような商品ラインナップを見せられると購入を諦めてしまいます。

ただし、営業マンはラインナップが多ければ多いほど営業しやすいですね。個人投資家に対してどんな提案でもできます。

保険の営業とかそんな感じですね。すいません、少し話が脱線しました。

 

 

たわらノーロードの評判は?

評判というか、インデックス投信なので市場と連動するだけです。一応、目に入ったものをここに貼りますが、参考までにです。

たわらノーロードより信託報酬が低いインデックスファンドの話や、(想像通り)パフォーマンスの悪い日経225インデックスの話もありますね。

 

 

 

たわらノーロードと他インデックスファンドの手数料を比較

インデックスファンドで今最も人気と言えるのは楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)ですよね。

 

  • 楽天VTIの管理手数料は0.162%です。
  • 楽天VTの管理手数料は0.212%です。

 

たわらノーロードは米国株(S&P500)インデックスはありません。

NYダウインデックスはあります(30銘柄しかない指数の商品をなぜ取り扱っているのかよくわかりません)。

ちなみにたわらノーロードNYダウの管理手数用は0.2475%です。

楽天VTIに一番近い「たわらノーロード 先進国株式」の管理手数料は0.10989%です。

 

楽天VTの管理手数料は0.212%に対して「たわらノーロード全世界株式」の管理手数料は0.132%です。

こちらもたわらシリーズに軍配が上がります。

 

たしかに手数料はたわらシリーズが安いですね。

筆者はVTIとVTに投資していますが、VTに関してはたわらノーロード全世界株式でも良かったのかもしれません。(この辺はほぼ誤差ですが)

 

たわらノーロードではどのファンドが規模は大きい?人気?純資産でランキング

規模が全てではありませんが、資金が集まるということはそれなりに人気を示します。またはリターンの高さも示します。

合計で合計で34ファンドあります。

 

ファンド名 愛称 基準価額(円) 純資産総額(億円)
たわらノーロード 先進国株式 19,791 1,674.43
たわらノーロード 日経225 14,461 576.14
たわらノーロード 先進国債券 10,628 270.43
たわらノーロード バランス(8資産均等型) 12,637 269.92
たわらノーロード 国内債券 10,239 205.96
たわらノーロード 先進国リート 14,528 190.42
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> 17,944 153.31
たわらノーロード バランス(標準型) 12,192 118.94
たわらノーロード 新興国株式 14,266 113.06
たわらノーロード 国内リート 13,494 110.43
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> 9,763 104.39
たわらノーロード バランス(積極型) 13,339 98.51
たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定成長型) 11,774 95.62
たわらノーロード NYダウ 18,642 69.95
たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定型) 10,996 59.24
たわらノーロード スマートグローバルバランス(積極型) 13,354 57.09
たわらノーロード スマートグローバルバランス(成長型) 12,539 48.98
たわらノーロード TOPIX 13,147 43.04
たわらノーロード 新興国株式<ラップ向け> 15,829 35.59
たわらノーロード バランス(堅実型) 10,776 32.73
たわらノーロード 先進国リート<ラップ向け> 15,987 23.28
たわらノーロード 先進国株式<ラップ向け> 23,449 21.6
たわらノーロード 国内リート<ラップ向け> 13,396 17.9
たわらノーロード 全世界株式 14,386 16.54
たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型) 11,129 7.9
たわらノーロード 先進国リート<為替ヘッジあり> 13,139 5.82
たわらノーロード 先進国債券<ラップ向け> 12,128 4.76
たわらノーロード 最適化バランス(積極型) 12,381 2.06
たわらノーロード スマートグローバルバランス(保守型) 10,295 1.9
たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略 13,894 1.37
たわらノーロード 最適化バランス(成長型) 11,799 0.86
たわらノーロード 最適化バランス(安定型) 10,754 0.76
たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略 12,137 0.61
たわらノーロード 最適化バランス(保守型) 10,037 0.37

 

トップ3は以下です。先進国、日経225、先進国債券となっています。先進国はよくわかりますが、日経225と債券は違うと思いますね。預金代わりでしょうか。

 

ファンド名 愛称 基準価額(円) 純資産総額(億円)
たわらノーロード 先進国株式 19,791 1,674.43
たわらノーロード 日経225 14,461 576.14
たわらノーロード 先進国債券 10,628 270.43

 

 

たわらノーロード先進国株式/日経225/先進国債券のリターンは?

人気の3銘柄ですが、リターンはどうなっているのでしょうか?

 

ファンド名 たわらノーロード日経225 たわらノーロード先進国株式 たわらノーロード先進国債券
運用会社名 アセマネOne アセマネOne アセマネOne
カテゴリー 国内大型グロース 国際株式・グローバル・除く日本(F) 国際債券・グローバル・除く日本(F)
基準価額 14,227円 19,469円 10,604円
純資産 56,551 百万円 164,571 百万円 26,990 百万円
ヘッジ
インデックスファンド インデックス インデックス インデックス
最低申込金額 10,000円 10,000円 10,000円
販売手数料 0% 0% 0%
信託報酬等(税込) 0.19% 0.11% 0.19%
償還日 無期限 無期限 無期限
運用年数 6年 6年 6年
経費率 0.19% 0.18% 0.21%
トータルリターン1年 -7.18% 21.05% 1.20%
トータルリターン3年(年率) 9.25% 16.69% 3.08%
トータルリターン5年(年率) 8.55% 13.22% 2.78%
シャープレシオ1年 -0.58 1.53 0.26
シャープレシオ3年 0.53 0.93 0.84
シャープレシオ5年 0.52 0.8 0.68
標準偏差1年 12.29 13.8 4.66
標準偏差3年 17.59 18.01 3.69
標準偏差5年 16.31 16.51 4.11

 

5年で見ると、たわらノーロード日経225の年率リターンが8.55%、先進国株式が13.22%、先進国債券が2.78%となっています。

先進国株式は結果を出していますね。しかし、直近3年の年率リターンを見ていただくとわかるのですが、年率リターンが非常に高いです。

 

これは2020年のコロナショック後の世界的な異次元金融緩和が要因となり、インデックスファンドは大きくリターンを伸ばしました。

歴史上最大と言っても良いくらいに追い風が吹いていた時期でした。しかし、もうその時期は終わりました。

ちなみに筆者が投資をしているインデックスファンドであるVTIの5年年率リターンは13.73%で、ノーロード先進国株を上回っています。

 

さて、これからもこの3つのインデックスファンドを購入すべきかというと、購入しても良いのはノーロード先進国株だけだと思います。

それも、ここから3-5年は苦しむと思います。

 

なぜなら、上記でも述べましたが金融緩和はすでに終わり、今後は引き締めに入ります。

FRBが利上げを始めれば、世界の中心となっている米国株は上昇することなく低迷するのは歴史が証明しているからです。

インフレ率も前年同月比で+8%程度、そんな中、金利は0-0.25%となっており、かなりおかしなことが起きているのです。

 

引き締めをせざるを得ず、むしろここまでのインデックスファンドを含む世界株式は5年くらい先までの株価上昇をしてしまいました。

現在、2022年3月ですが、米ナスダック総合指数はすでに-20%となっていますよね。S&P500も-13%です。

まだまだ下落余地もあり、インデックスファンドは厳しい冬の時代を迎えます。

 

ノーロード先進国株式に投資するのは一括ではなく、積み立てをしていくのが懸命だと思います。

まとまった資金は、他の方法で運用を考えましょう。筆者の運用手段については過去に様々な記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

 

【2022年】管理人が考えるおすすめヘッジファンドランキング!(投資信託・ETFを含む)個人投資家が投資失敗で大損しないための、富裕層が実践する哲学を理解しよう。

 

貯金2000万円で投資を始めるなら、おすすめは元本保証?適切な投資先・資産運用手法を考察。(株式投資/インデックス投資信託/ヘッジファンドなどで一括・複利計算シミュレーション)

 

30-40歳で貯金3000万円超えたら資産運用で完全リタイアやセミリタイア(FIRE)をして後悔しない?ダメ人間でも何年暮らせる?

 

 

まとめ

今回は人気のたわらノーロードシリーズを紹介してきました。

インデックスファンドの中でも手数料が低いので、また一円もインデックスファンドに投資していない人は積み立てを始めた方が良いでしょう。

まとまった資金の運用には、今の時期は向きませんので別の運用手段を模索しましょう。

 

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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