インデックス(パッシブ)運用が大流行りした2020-2021年でした。
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アクティブ型とパッシブ型(=インデックス型)の投資信託の違いとは?どちらのファンドがおすすめか徹底比較。現実を知っていれば大損地獄も回避可能
投資初心者の方であれば殆どの方が投資信託を検討されたことがあるのではないでしょうか? 自分で銘柄を選択せずにプロが運用してくれるので安心感がありますからね。 しかし、一言に投資信託といっ ...
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靴磨きの少年の逸話はあまりにも有名ですが、流行するものは必ずその反動があります。インデックスファンドは大流行しましたので、やはり2022年は下落しました。とはいえ長期で持っていれば報われると信じ続ける人は、保有、買い増しを続けると良いと思います。
さて、インデックスファンドに関してですが、筆者の周りで「たわらノーロード」の話をたまに聞くことがあるので、需要があればと思い筆者の今後の見通し、ノーロード投信の活用方法について思考をここで垂れ流していきたいと思います。
ノーロードファンドとは?
投資信託の販売手数料をロードと呼びますが、ノーロードとはつまり販売手数料がかからない投信を意味します。
手数料が安いならそれは嬉しいことですから、購入しやすいですね。しかし、資産運用は大局を見て進めていく必要があります。
手数料が安い代わりにパフォーマンスが低いようでは目も当てられません。(そもそもインデックスファンドなのでパフォーマンスもクソもないのですが)
では、ここからは近年特に人気を博している「たわらノーロード」について調査していきます。
初めに断っておくと、筆者は以前に投資を検討したことはありますが、投資実行には至っておりません。その理由も後続で書いていきます。
たわらノーロードとは?
「たわらノーロード」は、購入時手数料なしで購入ができる信託報酬を低く抑えたアセットマネジメントOneのファンドシリーズです。みなさまのさまざまな資産形成の目的のために、「たわらノーロード」をご提供します。毎月積み立てたり、分散投資をしたり、投資の仕方もみなさまのスタイルで行うことができます。
アセットマネジメントONEのファンドシリーズを指します。
アセットマネジメントONEの前身はDIAMアセットマネジメントです。DIAMはよく新興国投信で聞く名前ですね。
始まりは第一生命投資顧問、その後みずほフィナンシャルグループの傘下にあったみずほ証券を吸収、様々な経緯あり投信投資顧問、新光投信、みずほ信託銀行の運用部門が事業統合したようです。
あらましはあまり重要ではないので割愛します。大事なのは運用実績です。
たわらノーロードの商品ラインナップは以下の通りとなっています。
インデックス投信を全て扱っています、といったところでしょうか。そもそも米国インデックス投信のVTIや世界インデックスのVTなども購入手数料は無料なんですけどネ。
No. | 商品名 |
1 | たわらノーロード先進国債券 |
2 | たわらノーロード先進国債券<ラップ向け> |
3 | たわらノーロード国内債券 |
4 | たわらノーロード 先進国債券<H有> |
5 | たわらノーロード日経225 |
6 | たわらノーロード先進国株式<ラップ向け> |
7 | たわらノーロード先進国株式 |
8 | たわらノーロード バランス(8資産均等型) |
9 | たわらノーロードplus国内株式高配当戦略 |
10 | たわらノーロード TOPIX |
11 | たわらノーロード国内リート |
12 | たわらノーロード国内リート<ラップ向け> |
13 | たわらノーロード 先進国株式<H有> |
14 | たわらノーロード NYダウ |
15 | たわらノーロード先進国リート<ラップ向け> |
16 | たわらノーロード先進国リート |
17 | たわらノーロード新興国株式 |
18 | たわらノーロード新興国株式<ラップ向け> |
19 | たわらノーロードplus新興国株式高配当戦略 |
20 | たわらノーロード 先進国リート<H有> |
21 | たわらノーロード 最適化バランス(積極型) |
22 | たわらノーロード スマートGバランス(安定成長) |
23 | たわらノーロード 全世界株式 |
24 | たわらノーロード バランス(標準型) |
25 | たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型) |
26 | たわらノーロード 最適化バランス(安定型) |
27 | たわらノーロード バランス(堅実型) |
28 | たわらノーロード スマートGバランス(積極) |
29 | たわらノーロード バランス(積極型) |
30 | たわらノーロード スマートGバランス(成長) |
31 | たわらノーロード 最適化バランス(保守型) |
32 | たわらノーロード スマートGバランス(保守) |
33 | たわらノーロード スマートGバランス(安定) |
34 | たわらノーロード 最適化バランス(成長型) |
インデックス投信は市場に連動するだけの商品ですのでリサーチも何も必要ありません。
限りなく無料で良い投信だと思います。
アクティブファンドとインデックス(パッシブ)ファンドの違いは以下の通りです。
人間は選択肢が多すぎると選べないものです。筆者が初心者であれば上記のような商品ラインナップを見せられると購入を諦めてしまいます。
ただし、営業マンはラインナップが多ければ多いほど営業しやすいですね。個人投資家に対してどんな提案でもできます。
保険の営業とかそんな感じですね。すいません、少し話が脱線しました。
たわらノーロードの評判は?
評判というか、インデックス投信なので市場と連動するだけです。一応、目に入ったものをここに貼りますが、参考までにです。
たわらノーロードより信託報酬が低いインデックスファンドの話や、(想像通り)パフォーマンスの悪い日経225インデックスの話もありますね。
本日の増減です。(特定口座+つみたてNISA)
ご確認ください。特定口座は楽天VTI+たわらノーロード先進国債券〈為替ヘッジあり〉。
つみたてNISAは楽天VTIのみ。債券のおかげで減り方もマイルドに… pic.twitter.com/MY0p2wG9A2
— ソワン🇺🇸ブログ3ヶ月目パパ (@sthttt) March 9, 2022
積立NISAの銘柄選定中
楽天VTI
e MAXISSlim
ニッセイ
たわらノーロード色々なとこで目にしてた銘柄達が目の前に😳
なんか有名人に会えた気分😂笑それにしてもeMAXISSlimの管理費用の安さは圧倒的ですな…笑
— とりつぃん🐣双子入り3姉妹の子育てブログ (@twin_threegs) March 15, 2022
信託報酬が安い全世界株式インデックスFの紹介です!
①SBIインデックス 全世界0.1102%
⓶eMAXIS Slim オルカン 0.1136%
③eMAXIS Slim 除く日本株 0.1142%
④たわらノーロード 0.132%
⑤野村つみたて 外国株 0.209%
⑥楽天 全世界株 0.212%
⑦三井住友DC 全海外株式 0.275%— インデックスくん@長期投資会社員 (@invesgafaman) March 10, 2022
久しぶりに楽天証券のiDeCoみたら、
運用利回り-22.1%になっていた😂😂たわらノーロード日経225は買い始めてからずっっとマイナス!
日本だいじょうぶかいな😂😂ドルコスト平均法に倣って、特に手放すとかはしないです👍
— SYOU@Rain Maker💰️ (@SyouT1104) March 10, 2022
たわらノーロードと他インデックスファンドの手数料を比較
インデックスファンドで今最も人気と言えるのは楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI)、楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)ですよね。
- 楽天VTIの管理手数料は0.162%です。
- 楽天VTの管理手数料は0.212%です。
たわらノーロードは米国株(S&P500)インデックスはありません。
NYダウインデックスはあります(30銘柄しかない指数の商品をなぜ取り扱っているのかよくわかりません)。
ちなみにたわらノーロードNYダウの管理手数用は0.2475%です。
楽天VTIに一番近い「たわらノーロード 先進国株式」の管理手数料は0.10989%です。
楽天VTの管理手数料は0.212%に対して「たわらノーロード全世界株式」の管理手数料は0.132%です。
こちらもたわらシリーズに軍配が上がります。
たしかに手数料はたわらシリーズが安いですね。
筆者はVTIとVTに投資していますが、VTに関してはたわらノーロード全世界株式でも良かったのかもしれません。(この辺はほぼ誤差ですが)
たわらノーロードではどのファンドが規模は大きい?人気?純資産でランキング
規模が全てではありませんが、資金が集まるということはそれなりに人気を示します。またはリターンの高さも示します。
ファンド名 愛称 | 基準価額(円) | 純資産総額(億円) |
たわらノーロード 先進国株式 | 19,791 | 1,674.43 |
たわらノーロード 日経225 | 14,461 | 576.14 |
たわらノーロード 先進国債券 | 10,628 | 270.43 |
たわらノーロード バランス(8資産均等型) | 12,637 | 269.92 |
たわらノーロード 国内債券 | 10,239 | 205.96 |
たわらノーロード 先進国リート | 14,528 | 190.42 |
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり> | 17,944 | 153.31 |
たわらノーロード バランス(標準型) | 12,192 | 118.94 |
たわらノーロード 新興国株式 | 14,266 | 113.06 |
たわらノーロード 国内リート | 13,494 | 110.43 |
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> | 9,763 | 104.39 |
たわらノーロード バランス(積極型) | 13,339 | 98.51 |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定成長型) | 11,774 | 95.62 |
たわらノーロード NYダウ | 18,642 | 69.95 |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(安定型) | 10,996 | 59.24 |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(積極型) | 13,354 | 57.09 |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(成長型) | 12,539 | 48.98 |
たわらノーロード TOPIX | 13,147 | 43.04 |
たわらノーロード 新興国株式<ラップ向け> | 15,829 | 35.59 |
たわらノーロード バランス(堅実型) | 10,776 | 32.73 |
たわらノーロード 先進国リート<ラップ向け> | 15,987 | 23.28 |
たわらノーロード 先進国株式<ラップ向け> | 23,449 | 21.6 |
たわらノーロード 国内リート<ラップ向け> | 13,396 | 17.9 |
たわらノーロード 全世界株式 | 14,386 | 16.54 |
たわらノーロード 最適化バランス(安定成長型) | 11,129 | 7.9 |
たわらノーロード 先進国リート<為替ヘッジあり> | 13,139 | 5.82 |
たわらノーロード 先進国債券<ラップ向け> | 12,128 | 4.76 |
たわらノーロード 最適化バランス(積極型) | 12,381 | 2.06 |
たわらノーロード スマートグローバルバランス(保守型) | 10,295 | 1.9 |
たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略 | 13,894 | 1.37 |
たわらノーロード 最適化バランス(成長型) | 11,799 | 0.86 |
たわらノーロード 最適化バランス(安定型) | 10,754 | 0.76 |
たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略 | 12,137 | 0.61 |
たわらノーロード 最適化バランス(保守型) | 10,037 | 0.37 |
トップ3は以下です。先進国、日経225、先進国債券となっています。先進国はよくわかりますが、日経225と債券は違うと思いますね。預金代わりでしょうか。
ファンド名 愛称 | 基準価額(円) | 純資産総額(億円) |
たわらノーロード 先進国株式 | 19,791 | 1,674.43 |
たわらノーロード 日経225 | 14,461 | 576.14 |
たわらノーロード 先進国債券 | 10,628 | 270.43 |
たわらノーロード先進国株式/日経225/先進国債券のリターンは?
人気の3銘柄ですが、リターンはどうなっているのでしょうか?
ファンド名 | たわらノーロード日経225 | たわらノーロード先進国株式 | たわらノーロード先進国債券 |
運用会社名 | アセマネOne | アセマネOne | アセマネOne |
カテゴリー | 国内大型グロース | 国際株式・グローバル・除く日本(F) | 国際債券・グローバル・除く日本(F) |
基準価額 | 14,227円 | 19,469円 | 10,604円 |
純資産 | 56,551 百万円 | 164,571 百万円 | 26,990 百万円 |
ヘッジ | 無 | 無 | 無 |
インデックスファンド | インデックス | インデックス | インデックス |
最低申込金額 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
販売手数料 | 0% | 0% | 0% |
信託報酬等(税込) | 0.19% | 0.11% | 0.19% |
償還日 | 無期限 | 無期限 | 無期限 |
運用年数 | 6年 | 6年 | 6年 |
経費率 | 0.19% | 0.18% | 0.21% |
トータルリターン1年 | -7.18% | 21.05% | 1.20% |
トータルリターン3年(年率) | 9.25% | 16.69% | 3.08% |
トータルリターン5年(年率) | 8.55% | 13.22% | 2.78% |
シャープレシオ1年 | -0.58 | 1.53 | 0.26 |
シャープレシオ3年 | 0.53 | 0.93 | 0.84 |
シャープレシオ5年 | 0.52 | 0.8 | 0.68 |
標準偏差1年 | 12.29 | 13.8 | 4.66 |
標準偏差3年 | 17.59 | 18.01 | 3.69 |
標準偏差5年 | 16.31 | 16.51 | 4.11 |
5年で見ると、たわらノーロード日経225の年率リターンが8.55%、先進国株式が13.22%、先進国債券が2.78%となっています。
先進国株式は結果を出していますね。しかし、直近3年の年率リターンを見ていただくとわかるのですが、年率リターンが非常に高いです。
これは2020年のコロナショック後の世界的な異次元金融緩和が要因となり、インデックスファンドは大きくリターンを伸ばしました。
歴史上最大と言っても良いくらいに追い風が吹いていた時期でした。しかし、もうその時期は終わりました。
ちなみに筆者が投資をしているインデックスファンドであるVTIの5年年率リターンは13.73%で、ノーロード先進国株を上回っています。
さて、これからもこの3つのインデックスファンドを購入すべきかというと、購入しても良いのはノーロード先進国株だけだと思います。
それも、ここから3-5年は苦しむと思います。
なぜなら、上記でも述べましたが金融緩和はすでに終わり、今後は引き締めに入ります。
FRBが利上げを始めれば、世界の中心となっている米国株は上昇することなく低迷するのは歴史が証明しているからです。
インフレ率も前年同月比で+8%程度、そんな中、金利は0-0.25%となっており、かなりおかしなことが起きているのです。
引き締めをせざるを得ず、むしろここまでのインデックスファンドを含む世界株式は5年くらい先までの株価上昇をしてしまいました。
現在、2022年3月ですが、米ナスダック総合指数はすでに-20%となっていますよね。S&P500も-13%です。
まだまだ下落余地もあり、インデックスファンドは厳しい冬の時代を迎えます。
ノーロード先進国株式に投資するのは一括ではなく、積み立てをしていくのが懸命だと思います。
まとまった資金は、他の方法で運用を考えましょう。筆者の運用手段については過去に様々な記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
【2022年】管理人が考えるおすすめヘッジファンドランキング!(投資信託・ETFを含む)個人投資家が投資失敗で大損しないための、富裕層が実践する哲学を理解しよう。
貯金2000万円で投資を始めるなら、おすすめは元本保証?適切な投資先・資産運用手法を考察。(株式投資/インデックス投資信託/ヘッジファンドなどで一括・複利計算シミュレーション)
30-40歳で貯金3000万円超えたら資産運用で完全リタイアやセミリタイア(FIRE)をして後悔しない?ダメ人間でも何年暮らせる?
まとめ
今回は人気のたわらノーロードシリーズを紹介してきました。
インデックスファンドの中でも手数料が低いので、また一円もインデックスファンドに投資していない人は積み立てを始めた方が良いでしょう。
まとまった資金の運用には、今の時期は向きませんので別の運用手段を模索しましょう。