(評判と見通し)ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド 『愛称:ロイヤル・マイル』

投資信託

(評判と見通し)今後の下落もやばい!? ロイヤル・マイル(=ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド)を掲示板での口コミや運用実績を含めて徹底評価!

2022年3月17日

今回はまたも巷で色々と名前を聞くファンドを投資歴の長い筆者の目線で考察していきたいと思います。

これまで様々な投信を紐解いて分析してきましたが、ページビューが非常に多く、需要があるのだなと感じます。

 

今回はベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド 『愛称:ロイヤル・マイル』を取り上げます。

どのようなファンドなのでしょうか?今から投資するにはどうなのでしょう?

 

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ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド 『愛称:ロイヤル・マイル』とは?

あまりにも名称が長すぎるので、ここからは「ロイヤル・マイル」と呼ばせていただきます。

ベイリーギフォード社の投資哲学を実践するファンドとされていますが、ベイリーギフォード社とはどのような会社なのでしょうか?

 

ベイリーギフォードは100年以上前に設立されたパートナーシップ制の資産運用会社です。弊社は1989年に三菱UFJ信託銀行(旧東洋信託銀行)との間で合弁会社を設立しました。日本の運用・助言資産残高の全ては三菱UFJ信託銀行グループを経由したものとなっており、同グループを通じて数多くの日本お客様に弊社プロダクトにご投資いただいていることを幸運に思っています。

ベイリーギフォードでは投機ではなく、長期投資を行います。弊社における株式の投資哲学では成長性に焦点を当て、またグローバルの視点を取り込みます。独自のファンダメンタルズ分析が、長期に亘るボトムアップによる銘柄選択の成功の鍵を握ります。英国エディンバラを本拠に、知的好奇心と厳格さを共存させたアプローチを効果的に実践しています。私たちのプロセスでは、投資アイデアの共有や活発な討論が極めて重要な役割を果たします。弊社はこれまで内部成長のみによりビジネスを着実に伸ばしてきました。今日では、株式特化型、債券特化型、マルチアセットのポートフォリオを世界中のクライアントのために構築し、運用・助言資産残高は52兆816億円にのぼります。(2021年9月末現在)

BAILLIE GIFFORD

 

BAILLIE GIFFORD

 

運用・助言残高は52兆816億円とは大規模ですね。三菱UFJ国際投信と手を組み、同社の運用商品を日本でも展開したということですね。

日本チームはあまり所謂エリートが携わっているとも感じないです。

 

掲示板等でのロイヤルマイル(=ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド)の評判や口コミ

評判よりも本質を見て自分で判断すべきですが、筆者も少し気になったので収集してみました。まぁ、金融引き締めなので最近の暴落の話題が多いですね。

 

Twitterの口コミ

ベイリー・ギフォード『ロイヤル・マイル』、ついにコロナ禍前くらいまで落ちたか。
いくら長期投資だからって言っても、個人と企業は「長期」の時間軸が違うから、キツいなー。

— 野良投資家Q (@nora_q_inv) May 14, 2022

 

Twitterの口コミ

[Bloomberg] ベイリー・ギフォードに打撃を与えたハイテク株の下落は、英国の年金基金のグループをボラティリティにさらすリスクがあります... https://t.co/C0KPgdc20t

— ワールドニュース of ビジネス/株式/FX/仮想通貨 (@money_and_biz_) February 23, 2022

 

Twitterの口コミ

ベイリーギフォードの投資信託、ARKみたいに大幅下落していて、なかなかつらい…
(とはいえ、長期でみれば期待できるのかな?とも思ってますが)

— うきひこ (@uqihiko) February 17, 2022

 

その他の口コミは以下です。かなり皆さん苦しんでいらっしゃいますね。

 

 

 

ロイヤルマイルの投資戦略とポートフォリオ

投資手法は「成長株長期投資」です。10年先を見据えた投資を100年以上実施してきたとのこと。

ロングターム・グローバル・グロース戦略(LTGG戦略)となんだか凄そうな名前の投資戦略を実行しているようです。

 

ロングターム・グローバル・グロース戦略(LTGG戦略)

 

 

Morningstar Award “Fund of the Year 2020”「国際株式型(グローバル)部門」でも最優秀ファンド賞を受賞しています。

具体的な運用成績は後半で確認していきます。

 

最新までの構成上位銘柄の推移は以下となります。

2022年11月末 2022年8末時点 2022年2末時点
1  AMAZON.COM INC  TESLA INC AMAZON.COM INC
2 MODERNA INC  AMAZON.COM INC TESLA INC
3 ASML HOLDINGS NV MEITUAN-CLASS B NVIDIA CORP
4 TESLA INC KERING ASML HOLDING NV
5 NVIDIA CORP  NVIDIA CORP KERING
6 KERING  ASML HOLDING NV TENCENT HOLDINGS LTD
7 PINDUODUO INC PINDUODUO INC-ADR ILLUMINA INC
8 DEXCOM INC TENCENT HOLDINGS LTD MEITUAN-CLASS B
9 MEITUAN-CLASS B ATLASSIAN CORP PLC-CLASS A ATLASSIAN CORP PLC-CLASS A
10 ILLUMINA INC  MODERNA INC CLOUDFLARE INC - CLASS A

 

アマゾンはいわずとしれたECの世界大手です。直近数年はAWSが収益の柱でクラウド企業としての側面が強くなっています。

2021年まではEPS(=1株あたり利益)は右肩あがりに上昇していました。しかしパンデミック用に拡大した設備や人件費が高騰して純損失になりました。

 

EPS
2015 $0.06
2016 $0.25
2017 $0.23
2018 $1.01
2019 $1.15
2020 $2.09
2021 $3.24
2022 $▲0.10
2023 $1.77

 

結果として株価は非常に厳しい展開となっています。

 

AMZNの株価推移

 

2位のModernaはパンデミックのメッセンジャーRNAワクチンで名前を挙げた会社です。ワクチンで大きな利益をあげましたが2023年からは通常オペレーションとなっています。

 

EPS
2016 $▲0.65
2017 $▲0.77
2018 $▲1.16
2019 $▲1.15
2020 $▲1.96
2021 $28.29
2022 $21.59
2023 $3.88

 

結果としてモデルナの株価は以下となります。同じく山を作って下落していますね。

 

モデルナの株価推移

 

 

 

ロイヤルマイルの設定来の基準価額推移

ロイヤルマイルの基準価額を見ていきましょう。2020年に急激に上昇しましたが2022年になり右肩下がりですね。

純資産総額も落ち込んでいます。以下の図の参考指数は円建ての全世界株式の価格推移です。

ロイヤルマイルの運用実績

 

まず、2020年3月あたりからの上昇について説明していきたいと思います。右肩上がりに基準価額も純資産も大きく増加していますね。

ちょうど歴史上初めてとも言える異次元金融緩和が影響しています。

 

以下はFederal Funds Rateですが、2020年初頭に急激に金利が下げられました。

アベノミクスを経験しうた方であれば分かると思うのですが、金融緩和というのは株価にプラスに働きます。

 

債券利回りが低下するので相対的に株式の魅力が高まるのと、単純に貸出金利が低くなるので経済にプラスの影響があるからです。

更に米国政府が空前絶後の規模でばら撒き政策を行い、株式市場に資金が大量に流入していき、上がってはいけない株式銘柄も沢山暴騰しました。

長年相場にいますが、投機的に株を買う人にはこれ以上のチャンスはないと言えるくらいの相場でした。

 

米国の政策金利の推移

 

 

しかし、当然副作用がでてきました。2021年後半からの話です。金融緩和と大規模な財政支出によって強烈なインフレが発生しています。

結果として中央銀行は今年に入ってから金融引き締めを実施して金利を急激に上げています。上図の右端の通り政策金利は急騰しています。

 

今までの流れが逆流したことにより株価は逆回転を始めました。ロイヤル・マイルも長期投資戦略ですから、結局は獲得してきたリターンを吐き出してしまっています。

特に成長株を多く組み入れているロイヤルマイルにとっては重しとなっており参考指数である全世界株式と同じリターンまで落ち込んでいます。

 

運用実績と2023年以降の今後の見通しについて

実際の運用実績を見ていきましょう。実はまだロイヤルマイルは3年程度しか実績がありません。2019年からですから、最高の相場である2020年、2021年が全面に出てきます。

モーニングスターアワードもこのような短い期間しか投資していない先に賞を与えて良いのか・・・?と少し考え込んでしまいましたが続けます。

 

1年 3年(年率)
トータルリターン -38.98% 8.28%
標準偏差 33.36 30.13
シャープレシオ -1.17 0.28

 

すでに1年のリターンが-38.98%と凄まじい下落となっています。

インフレを抑制するための果敢な利上げろ量的引き締めによってグロース株が暴落して直撃しています。

 

そして、まだまだ地獄の入り口かもしれません。依然として米国のインフレ率は6.5%と依然としてFEDの目標とする2%とは距離があります。

そのためFRBは2023年度中も金利を下げずに高い水準でキープすると宣言しています。金利が高い水準で推移すると景気が失速してほぼかならず不況が発生します。

不況が発生すると業績が低下して株価も当然下落していきます。

 

そして、本当の暴落はFRBが金利を引き下げた時(=Fed pivot)をきっかけとして発生します。

FED PIVOTと株価の下落の関係

つまり2023年だけでなく2024年にかけても下落する可能性があるのです。通常の株式市場は今後もしばらく厳しい状況が続くことが想定されます。

安定して高いリターンを目指したいという方は下落耐性高く着実なリターンを積み上げているファンドを以下で取り上げていますので参考にしていただければと思います。

 

【最新版】管理人が考える日本のおすすめヘッジファンドランキング!(投資信託・ETFを含む)個人投資家が投資失敗で大損しないための、富裕層が実践する哲学を理解しよう。

 

掲示板での口コミや評判

掲示板での口コミや評判は以下となります。昨年の下落により怨嗟の声が広がっています。

 

口コミ①

ひどいリターンや💢
外国株式積立インデックスにしておいたらよかった。。。

口コミ②

1年半くらい前に購入したけど全くもってマイナス
買い足した方がいいのか放置して上がるのを待つか…どうしたらいいんだろ

口コミ③

上がったのほとんど見たことなあな。
やるきねーのかよ

 

まとめ

ロイヤルマイルについて取り上げました。

長期成長株戦略とのことで非常に分析しやすかったです。成長株で長期投資は筆者は危険な投資だと思っておりますが、当たれば大きいというメリットもあります。

ただし、当たる時期は不況で低金利政策が実行された初期です。

今はその一番遠いところにおり、ロイヤルマイルに急いで投資する理由はないと思います。下落耐性の強い投資先を選ぶようにしましょう。

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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