さわかみファンドの評判は?暴落耐性と直近の運用利回りから投資すべき投資信託なのかを考察

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さわかみファンドの評判は?暴落耐性と直近の運用利回りから投資すべき投資信託なのかを考察

筆者の投資信託考察シリーズは中々の数の読者に読んでいただいており、需要があるようなのでまた筆を取ってみます。

今回は日本の投資信託(ファンド)、さわかみファンドについて取り上げてみたいと思います。

 

さわかみファンドと言えば、筆者個人的にはだいぶ前になりますが、2013年に創業者の沢上篤人氏の実の息子である沢上龍氏(当時37歳)が社長に就任したニュースを思い出します。

若きファンド社長が誕生したのだなと印象に残っていました。

 

独立系運用会社大手のさわかみ投信は4日、取締役の沢上龍氏(37)が1日付で社長に昇格したと発表した。沢上龍氏は同社を創業した沢上篤人氏(65)の長男。社長を務めていた黒島光昭氏(45)は取締役運用本部長に就き、日本株投資信託「さわかみファンド」の運用に関わる。沢上篤人氏は代表権の無い会長に就き、最高投資責任者(CIO)の役職も外れた。ただ、ファンド運用には引き続き携わる。 沢上 龍氏(さわかみ・りょう)00年さわかみ投信入社。09年取締役。千葉県出身。(1日就任)

(新社長)さわかみ投信社長に創業者長男の沢上氏

 

それでは、少し脱線してしまいましたが、本編に入っていきたいと思います。

 

さわかみ投信とはどのようなファンドか?以前に怪しい・違法販売と叫ばれた過去あり?

目論見書から重要な部分だけ抜粋します。

 

さわかみファンドの投資対象は日本含むグローバル(とはいえほぼ日本株)、投資対象は株式と債券です。資産複合型です。

状況に応じて株式、債券の配分を変えていく戦略です。

1996年より運営している会社であり、老舗ファンドとも言えますね。

 

運用手法は割安株を選別し、バイアンドホールド型を基本としています。

どのように具体的に投資対象を選別するのかはわかりませんが、長期投資が基本であるということです。

過去の運用実績が大切ですので、そちらでその銘柄選定力は判断していきましょう。

 

以前に怪しい・違法販売との声があった?

調査した範囲では、2006年に行政処分が行われていますね。投資一任契約を結ばずに海外投資か3社のために株式売買を行ったことが違反だったようです。違反はよくありませんが、さわかに投信の運用には関係ないことですね。

 

(金融庁)さわかみ投信株式会社に対する行政処分について

1.さわかみ投信株式会社に対する当庁の検査及び有価証券に係る投資顧問業の規制等に関する法律(昭和61年法律第74号、以下「顧問法」という。)第36条第1項の規定に基づく同社からの報告において、以下のとおり法令違反行為が認められた。○さわかみ投信株式会社は、投資顧問契約を締結していた海外顧客のために多数回にわたり有価証券の売買の発注を行っていた。当該行為は、投資顧問業に関して顧客のために行う証券取引行為を禁止している顧問法第18条の規定に違反する。○当該顧客にかかる顧問法第14条第1項(契約締結前の書面)及び第15条第1項(契約締結時の書面)に規定する書面の写しを保存していないほか、第16条第1項(契約締結顧客への書面)に規定する書面の交付を行っていなかった。

2.以上のことから、本日、さわかみ投信株式会社に対し、顧問法第37条及び第38条第1項の規定に基づき、下記の行政処分を行った。

 

Yahoo!ファイナンスで日本株フルインベストしており債券ミックスしていないので、目論見書通りではない、という批判は見つかりました。

当時の目論見書はわかりませんが、現在の目論見書では資産配分変更型となっているので、日本株フル投資の時期があっても特に違和感は感じなかったです。

 

さわかみ投信の最新ポートフォリオ

どのようなポートフォリオを組んでいるのでしょうか?

118銘柄が組み入れられており非常に分散されています。3,500億円も運用していればたしかに多くの銘柄に分散されてしまうのは避けられません。

 

日本ファンドで有名なひふみ投信も、規模が大きくなりすぎ、パフォーマンスは低迷してしまいましたよね。

さわかみ投信も大きなリターンは獲得できないと思います。規模が1,000億円を超えてくると、辛うじてインデックスに勝てるかどうかの勝負になるのではないかと考えています。

ひふみ投信も、まだまだ運用額が1,000億円以下の時期が最も勢いがあり、リターンも高くまさに全盛期とも言えました。

 

不調にあえぐ「ひふみ投信」「ひふみプラス」の時代は終わった?危ないという評判がたっている理由を分析して評価する!

 

それではさわかみ投信のポートフォリオですが、分散されすぎていてあまり参考になりませんがトップ10の銘柄だけ見てみましょう。

 

No. 銘柄 銘柄コード 比率
1 日本電産 6594 5.81%
2 ダイキン工業 6367 5.07%
3 浜松ホトニクス 6965 4.20%
4 信越化学工業 4063 4.15%
5 テルモ 4543 3.90%
6 ブリヂストン 5108 3.80%
7 トヨタ自動車 7203 3.05%
8 デンソー 6902 2.86%
9 TOTO 5332 2.75%
10 花王 4452 2.45%

 

老舗に昔から投資をしているといったような形ですね。

それでは運用実績を見ていきましょう。

 

運用実績、パフォーマンスはいかに?

1カ月 3カ月 6カ月 1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率)
トータルリターン -1.89% -3.84% -6.10% 0.99% 7.09% 5.71% 9.68%
1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期 - -
2021年 7.24% -0.18% 2.94% 0.95% 11.24% - -
2020年 -17.46% 10.81% 6.49% 14.03% 11.06% - -
2019年 6.16% -1.02% 1.21% 7.90% 14.75% - -
2018年 -5.37% -0.37% 5.31% -16.63% -17.23% - -
2017年 2.29% 4.20% 5.87% 10.83% 25.05% - -

 

筆者はどんなことがあってもマイナス運用だけは出さないファンドに投資をして資産を形成してきました。さわかみ投信に関しては2018年に-17.23%と大きく下落していますね。

また、直近6ヶ月は金融引き締めの影響もあり、大きく下落しています。非常に暴落耐性が弱いと言えます。

銘柄数が既に途轍もない数なので、株価指数にどうしても引っ張られますよね。2020年からの金融緩和も終わり、これからが本当の実力を試されることになります。

 

2013年からの推移は以下です。運用規模が大きくなるにつれて、ひふみ投信のように大きなリターンが失われています。

2013年頃までは夢がありましたが、今は堅実運用も、年初来が-8.22%という結果を見ると、今後も不安が残ります。何よりも下落耐性がないことが明るみになっています。

 

2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年(年初来)
トータルリターン 55.76% 12.11% 6.91% 1.34% 25.05% -17.23% 14.75% 11.06% 11.24% -8.22%

 

 

まとめ

さわかみ投信について考察しました。

2018年のチャイナショック、2022年の金融引き締めの下落にそのまま引き摺られており、今後複数年金融引き締めが継続する中でさわかみ投信に投資をするかというと、筆者なら控えます。

 

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

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資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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