ありがとうファンドはファンド・オブ・ファンズ形式で運用

投資信託

ありがとう投信が運用する「ありがとうファンド」を徹底評価!評判や運用実績について紐解く。

2022年3月31日

ありがとう投信は運用から販売まで一貫して行うことができる独立系の投資信託です。今まで当サイトでも様々な独立系投信についてお伝えしてきました。

 

 

本日は「ありがとう投信」が運用する「ありがとうファンド」について、

  • 「ありがとうファンド」の特徴
  • 「ありがとうファンド」の成績

を元に投資妙味がある投資信託なのか?

という点についてお伝えしていきたいと思います。

 

➡︎ 投資信託銘柄考察シリーズ

 

「ありがとう投信」が運用する「ありがとうファンド」とは?

まずは「ありがとうファンド」の特徴についてお伝えしていきます。

「長期投資」「国際分散投資」「厳選投資」を特徴とする

「ありがとうファンド」は他の独立系投信と同じく長期投資を標榜しています。

また、日本だけでなく世界の株式に対して分散投資をするという特徴を持っています。

 

「ありがとうファンド」は株式だけでなく、債券や金などの幅広い資産に分散投資を行っています。

運用手法は「ありがとうファンド」が直接株式を購入するというわけではありません。

「ありがとうファンド」の運用方法については次の項目でお伝えします。

ファンド・オブ・ファンズ形式で運用

「ありがとうファンド」は投資ファンドに分散投資をする「ファンド・オブ・ファンズ」形式で運用されています。

個別株ではなくファンドに分散投資をするということです。運用方法としては「セゾン資産形成の達人ファンド」と同じですね。

ありがとうファンドはファンド・オブ・ファンズ形式で運用

 

「ありがとうファンド」が投資しているファンドは以下の世界の一流ファンド運用会社が運用するものです。

  • BLACK ROCK
  • COMGEST
  • Allianz
  • AberdeenStandard
  • State Street SPDR

「ありがとうファンド」のポートフォリオ

以下は現在の「ありがとうファンド」が投資しているファンドと資産クラスの比率です。

銘柄 資産クラス 比率
アライアンス・バーンスタイン
アメリカン・グロース・ポートフォリオ
先進国株式
(米国)
20.1%
アリアンツ・ユーロランド・
エクイティ・グロース
先進国株式
(欧州)
15.8%
アリアンツ・ヨーロッパ・
エクイティ・グロース・セレクト
先進国株式
(欧州)
13.5%
アライアンス・バーンスタイン
エマージング・マーケッツ・
マルチアセット・ポートフォリオ
新興国株式
及び
債券
13.0%
アバディーン・スタンダード・
ノースアメリカン・
スモーラーカンパニーズ・ファンド
北米小型株式 10.9%
アバディーン・スタンダード-エマージング・
マーケッツ・
スモーラーカンパニーズ・ファンド
新興国
小型株式
9.2%
アライアンス・バーンスタイン
エマージング・マーケッツ・
ロウ・ボラティリティ・
エクイティ・ポートフォリオ
新興国株式 8.3%
コムジェスト日本株式ファンド 日本株式 4.0%
iシェアーズ ゴールド・トラスト 金ETF 2.6%
SPDRゴールド・
ミニシェアーズ・トラスト
金ETF 0.9%

参照:ありがとう投信

 

約90%を株式に投資していることがわかりますね。中でも新興国株式に約30%投資しているのが特徴的です。

新興国株式は現在でも全世界の株式の中の15%であることを考えると新興国株式に大きな期待を寄せていることがわかりますね。

ありがとう投信の手数料は低い

「ありがとう投信」の手数料は良心的な範囲に抑えられています。

購入手数料は無料で信託手数料は年率0.99%という水準です。

アクティブ型投信の中には購入手数料が3%、信託手数料が2%というものも多いことを考えると大分良心的な水準といえるでしょう。

「ありがとうファンド」の運用成績を徹底的に評価

それでは「ありがとうファンド」の成績についてみていきましょう。

2004年から僅か2倍にしか成長していない

以下は「ありがとうファンド」が設立された2004年からの基準価格の推移です。

ありがとうファンドの基準価格の推移

1年 3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
トータルリターン 1.89% 11.78% 8.99% 11.12%
標準偏差 16.15 18.20 16.40 15.44
シャープレシオ 0.12 0.65 0.55 0.72

2004年からほとんど日経平均と同じ動きとなっています。

青:ありがとうファンド
赤:日経平均株価

ありがとうファンドと日経平均株価の比較

ほとんど日経平均と同じ動きになっており、最終的に日経平均にすら劣後した成績となっています。

米国の代表的な指数であるS&P500指数とは比べるべくもない結果ですね。

ありがとうファンドと日経平均株価とS&P500指数の比較

他の独立系投信とも比較

では他の独立系投資信託と比較してみましょう。

青:ありがとうファンド
赤:ひふみ投信
緑:セゾン資産形成の達人ファンド
黄:さわかみ投信
紫:結い2101

ありがとう投信と他の独立系投資信託の超長期の比較

 

上位グループの「ひふみ投信」「セゾン資産形成の達人ファンド」と、

下位グループの「ありがとうファンド」「さわかみ投信」「結い2101」できっぱり別れていますね。

特に同じ世界に分散投資しているセゾン資産形成の達人ファンドと比べると圧倒的に劣後した成績となってしまっています。

 

世界の資産に分散投資しているファンドの中でも優れた成績を残しているとはいえませんね。

ただ直近3年間でみると、どれも同じような成績になっています。

むしろ「ありがとう投信」が最も高い成績となっています。

過去3年のありがとう投信と、その他の独立系投信の比較

ひふい投信のように過去に高い成績を残したファンドも規模が大きくになるにつれて平凡なリターンに落ち着いていってしまうのです。

→ 不調にあえぐ「ひふみ投信」「ひふみプラス」の時代は終わった?危ないという評判がたっている理由を分析して評価する!

 

まとめ

「ありがとうファンド」は世界の株式、債券、金にファンド・オブ・ファンズ形式で投資しているアクティブファンドです。

2020年10末時点でのポートフォリオは株式が90%と殆どで、新興国株に世界の時価総額比に比べて多く投資をしています。

ただ、運用開始以来成績は軟調なものとなっており日経平均すら下回る成績に成り下がってしまっています。

以下で長期投資に適したファンドについておすすめ順にランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

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資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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