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投資先には日本株も!?ウォーレンバフェットが運営する「バークシャーハサウェイ」の運用利回りの推移や最新の保有銘柄とは?

2023年12月1日

投資をしている人にとって「ウォーレンバフェット」という名前を聞いたことがない方はいないのではないでしょうか?

世界長者番付で上位は巨大企業の創業社長がのきを連ねる中、唯一投資で成り上がり毎年上位に君臨しているのがバフェットです。

 

人物 資産額 運営企業
ベルナール・アルノー一家 2110億ドル(約30兆円) LVMH
イーロン・マスク 1800億ドル(約25兆円) テスラ、スペースX等
ジェフ・ベゾス 1140億ドル(約16兆円) アマゾン
ラリー・エリソン 1070億ドル(約15兆円) オラクル
ウォーレン・バフェット 1060億ドル(約15兆円) バークシャー・ハサウェイ
ビルゲイツ 1040億ドル(約15兆円) マイクロソフト
マイケル・ブルームバーグ 945億ドル(約14兆円) ブルームバーグ
カルロス・スリム・ヘル一家 930億ドル(約13兆円) メキシコ通信事業
ムケシュ・アンバニ 834億ドル(約12兆円) インド多角事業
スティーブ・バルマー 805億ドル(約11兆円) マイクロソフト

参照:Forbes

 

ルイヴィトンやカルティエなどの超有名ブランドを運営するLVMHの創業一族が世界トップに君臨しています。

いずれにせよ前年首位のイーロンマスクは株価下落で2位に落ちています。

日本のトップであるユニクロ創業者の柳井正氏が5兆円であることを考えると規格外の超富裕層であることがわかります。

 

上位は革新的なサービスを開発した創業社長が創業した企業の株価が上昇することで実現しています。

しかし、バフェットだけは経営するバークシャーハサウェイ社を通じて世界の資産に投資を行い値上がり益によって資産を増やして世界5位の座に君臨しています。一人だけ性質が違うのです。

 

今回はバークシャーハサウェイの過去からの成績と、投資手法、最新の投資ポートフォリオについてみていきたいと思います。

 

バークシャーハサウェイの超長期の運用成績とは?平均利回りはどれくらい?

以下はバークシャーハサウェイの年次レポートによって示されたS&P500指数の年次リターンとバークシャーハサウェイ株のリターンの推移です。

バークシャーハサウェイの株価とS&P500指数の推移の比較

Berkshire S&P500
1965 49.5% 10.0%
1966 -3.4% -11.7%
1967 13.3% 30.9%
1968 77.8% 11.0%
1969 19.4% -8.4%
1970 -4.6% 3.9%
1971 80.5% 14.6%
1972 8.1% 18.9%
1973 -2.5% -14.8%
1974 -48.7% -26.4%
1975 2.5% 37.2%
1976 129.3% 23.6%
1977 46.8% -7.4%
1978 14.5% 6.4%
1979 102.5% 18.2%
1980 32.8% 32.3%
1981 31.8% -5.0%
1982 38.4% 21.4%
1983 69.0% 22.4%
1984 -2.7% 6.1%
1985 93.7% 31.6%
1986 14.2% 18.6%
1987 4.6% 5.1%
1988 59.3% 16.6%
1989 84.6% 31.7%
1990 -23.1% -3.1%
1991 35.6% 30.5%
1992 29.8% 7.6%
1993 38.9% 10.1%
1994 25.0% 1.3%
1995 57.4% 37.6%
1996 6.2% 23.0%
1997 34.9% 33.4%
1998 52.2% 28.6%
1999 -19.9% 21.0%
2000 26.6% -9.1%
2001 6.5% -11.9%
2002 -3.8% -22.1%
2003 15.8% 28.7%
2004 4.3% 10.9%
2005 0.8% 4.9%
2006 24.1% 15.8%
2007 28.7% 5.5%
2008 -31.8% -37.0%
2009 2.7% 26.5%
2010 21.4% 15.1%
2011 -4.7% 2.1%
2012 16.8% 16.0%
2013 32.7% 32.4%
2014 27.0% 13.7%
2015 -12.5% 1.4%
2016 23.4% 12.0%
2017 21.9% 21.8%
2018 2.8% -4.4%
2019 11.0% 31.5%
2020 2.4% 18.4%
2021 29.6% 28.7%
2022 4.0% -18.1%
1965-2022平均年率 19.8% 9.9%
累積 3,787,464% 24,708%

 

1965年時点でバークシャーハサウェイに100万円を投資すると以下の通りになります。

100万円が2022年には378億円になっています。途轍もない勢いですね。長期複利運用の恐ろしさを痛感します。

バークシャーハサウェイの資産推移

 

上記はあくまでバークシャーハサウェイという企業の株価のリターンです。

バフェットの手紙に示されたバークシャーハサウェイの運用リターンとS&P500指数の比較は以下の通りです。

バークシャーハサウェイの運用リターンをS&P500指数と比較

 

バークシャー・ハサウェイのリターンはS&P500に対して50年間で39勝11敗となっています。

さらに驚異的なのはバークシャーがマイナスリターンだたのは21世紀の2回のみだということです。

20世紀(1965年〜2000年)までは全勝だったわけです。長期間にわたってプラスの運用実績で増やし続けたことでバフェットは世界一の投資家になったのです。

ちなみに2023年3月末時点の現金を含めた運用資産の総額は4270億ドル(約60兆円)となっています。

 

バークシャーハサウェイはヘッジファンドの側面が強い?

バークシャーハサウェイは投資信託っではないですが、完全に投資ファンドの様相を呈しています。

投資信託として運用した方が税的な面でメリットがあります。

バークシャーハサウェイのような事業会社の場合は得られた利益に対して法人税が発生します。

 

しかし、バークシャーの投資以外の事業である損害保険のビジネスモデルを活用してレバレッジをかけて運用しています。

保険会社では基本的には保険料を先に受領して保険の支払いは後で行います。

つまり、保険料を受け取ってから支払いまでのラグが存在し前受けの保険料のことをフロートと呼んでいます。

このラグの期間に受け取った保険料(=フロート)を運用することで金利が発生しない借り入れを行なった上でレバレッジ取引を行うことができるのです。

 

レバレッジをかけた上で、下落を抑制した上で、どのような市場環境であってもリターンを狙う。

このような投資会社は、もうヘッジファンドといって差支えないでしょう。

ヘッジファンドはいかなる環境でもリターンを目指し、下落局面を抑制しながら株価指数よりも高いリターンをだしています。

ヘッジファンドは暴落局面を回避しながら安定して高いリターンを叩き出している

 

マイナスをださないことを重要な目標としており、20世紀に一度もマイナスリターンがないバークシャーに通じるところがあります。

インデックスなどは頻繁に大きなマイナスリターンの年があり、長期投資をすると決めても途中で大きく下落した時に投資をやめてしまいます。

大きな暴落がなく安定して高いリターンを出してくれる投資先は機関投資家や富裕層に重宝されるのです。

筆者もヘッジファンドに投資を行い資産を構築しております。

以下では筆者が投資しているファンドを含めて魅力的なものをランキング形式でお伝えしていますので参考にしていただければと思います。

 

【最新版】日本のおすすめヘッジファンドランキング!選び方や個人におすすめしない運用先の特徴も解説

 

バフェットの運用哲学や運用手法とは?

バフェットはたまに短期トレードを行うこともありますが、基本的には長期で保有する銘柄が実力に対して安くなってる時に買うというものです。

流行り廃りで投資するのではなく、永久に保有できるような銘柄が大きく下落した時に仕込んで長期的な値上がり益を狙うわけです。

バリュー株投資の王道を実践しているということですね。

 

バフェット流のバリュー投資

 

彼が投資する銘柄の特徴は以下の通りです。当たり前のことのように思えますが、これらをしっかりと実践するのは非常に難しいのです。

 

バフェットの銘柄選択

  • 内容を理解しやすい
  • 長期的に成長する見込みがある
  • 経営幹部が誠実で有能な人々
  • 社会のニーズに対応して競争力が高い企業(消費者独占的)
  • 借金に頼ることなく高い自己資本比率を維持している
  • 資本を効率よるつかて高いROEを継続している
  • 魅力的な価格で購入できる

 

バフェットの代表的な長期投資銘柄としてはP&Gやコカコーラが挙げられます。現在の保有銘柄は追って紹介します。

いつの時代も人々に価値ある商品やサービスを提供して、ブランドが確立されており競争優位性が高いですからね。

近年、大きな比率で投資をしているアップルも同様です。(後段で説明します。)

 

 

バークシャーハサウェイの最新の保有銘柄とは?

それではどのような銘柄に投資しているのか見ていきましょう。

AAPLに偏重した米国株のポートフォリオ

まずはバークシャーハサウェイの主軸をなす米国株のポートフォリオについてみていきましょう。

最新の2023年6月時点のポートフォリオは以下となっています。

Berkshire Hathawayのポートフォリオ

Ticker 銘柄名 構成比率
AAPL Apple Inc 51.0%
BAC Bank America Corp 8.5%
AXP American Express 7.6%
KO Coca Cola 6.9%
CVX Chevron Corp 5.6%
OXY Occidedntal Pete Corp 3.8%
KHC Kraft Heinz 3.3%
MCO Moody Corp 2.5%
HPQ HP Inc 1.1%
その他 9.8%

 

衝撃のAAPLが全ポートフォリオの50%を超えるという内容になっています。

90歳を超えたご老体が1銘柄で半分以上に投資をするというのは圧巻ですよね。必ずしも分散投資が正しいわけではないという信念が伺えます。

素晴らしい銘柄にであったなら集中投資をすることでアクティブリターンを出すことができるのです。

 

Appleは先ほどお伝えした通りiPhoneなどの製品は消費者独占的であり最も重要な一株あたり純利益は以下の通り継続的な成長を成し遂げて拡大していっています。

AAPLのEPSの推移

 

また、資本力を活かした自社株買も行なっておりバフェット好みの銘柄です。

自社株買を行うことで利益が変わらなくてもROEやEPSを継続的に増やしていくことができます。

以下は自社株買の結果ですが14年間で発行済株式の25%を償却しています。

AAPLの自社株買

継続的に利益を伸ばし、ROEやEPSを増大させることができる資本力を有している企業に集中投資をするという姿勢を貫いていますね。

 

日本株は総合商社株を購入

バークシャーハサウェイは2020年8月から日本の総合商社株を大量に購入しています。

2023年に入っても買い増しをおこなっています。

 

現在は三菱商事で8.31%、三井物産で8.09%、伊藤忠商事で7.47%、丸紅で8.30%、住友商事で8.23%となっています。

最終的に其々9.9%まで増やす可能性があるとしています。5社合計でバークシャーの米国株以外の最大ポジションになっています。

 

伊藤忠商事、丸紅、三菱商事、三井物産、住友商の株式を子会社のナショナル・インデムニティー・カンパニーを通じて購入した。

長期保有が目的で出資比率を9.9%まで増やす可能性があるとした。

バークシャーによると、現在の持ち株比率は平均8.5%強で、合計の投資額は米国外の上場株式では最大規模。

大手商社5社の株価はいずれも年初から30%以上上昇している。丸紅は62%高で、株価は2020年末から3倍以上となっている。

バークシャーは19日、日本の5大商社株の保有比率引き上げについて関東財務局に報告した。報告義務発生日はそれぞれ12日で、三菱商事は従来の6.59%から8.31%に、三井物産は6.62%から8.09%に、伊藤忠商事は6.21%から7.47%に、丸紅は6.75%から8.30%に、住友商事は6.57%から8.23%に引き上げた、としている。

2023年5月19日付Bloomberg

 

バフェットが総合商社に投資した理由については詳しくは明かされていませんが以下が有力な理由とされています。

  • 割安に放置されている
  • 調達していた円を運用して配当を受け取りたかった
  • 総合商社は投資会社としての側面が大きくバークシャーと業態が似ていた

投資をしている企業が伸び続けるというのはトマ・ピケティの21世紀の資本論の帰結からも納得がいきますね。

 

非公開企業にも投資

その他にもバフェットは以下のような非公開企業にも投資を行なっています。これらは超長期投資銘柄となっています。

GEICO 自動車保険会社。バフェットが大学生の頃からとうし。
Dairy Queen フランチャイズを有する飲食店
Duracell 電池メーカー。2014年にP&Gから買収。
Benjamin Moore 高級ペインよの製造販売を手がける企業。2000年11月から買収。
NetJets 1998年にビジネスジェットの部分的所有権を販売するNetHetsを買収。
See's Candies キャンディー販売会社。1972年に買収。
Fruits of the Loom BVDやスポルティング、ラッセルなどの複数ブランドを展開。破産したFruits of the roomを2002年に買収して黒字化。

 

まとめ

今回のポイントを纏めると以下となります。

 

関連

  • バフェットはバークシャーハサウェイという企業を通して投資を実行している
  • フロートを使ってレバレッジをかけた運用も行なっている
  • 平均運用リターンは20%
  • 20世紀の35年は運用でマイナスをだしたことはない
  • 性質としてはヘッジファンド そのものである
  • 長期間にわたって投資できる銘柄を安いポイントで購入する投資スタイル
  • 現在はAAPLが米国株ポートフォリオの50%を占める
  • 日本の総合商社に投資
  • M&Aを行い未公開企業にも投資を実行している

 

【2024年】一番儲かる投資信託とは?これから上がる今買いの銘柄をランキング形式で紹介!

結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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