インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型) 愛称:世界のベスト

投資信託

【愛称:世界のベスト】掲示板で評判のインベスコ世界厳選株式オープンは資産形成に向くのか?今後の見通しや口コミを含めて評価!

2022年11月23日

インベスコ世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)を今回は取り上げたいと思います。

運用を行うのはインベスコ・アセット・マネジメント株式会社、販売管理などを行うのが三菱UFJ信託銀行となっています。

今回紹介するインベスコ世界厳選株式オープンの他にインベスコ世界ブロックチェーン株式ファンドについても以前とりあげました

【世カエル】掲示板で評判のインベスコ世界ブロックチェーン株式ファンドを評価!今後の見通しや口コミを含めて解析。

 

他の投信も分析していますので、かなりの数がありますが役に立つコンテンツがあるかと思います。

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長期で資産を大きく成長させるために必要なこと、それは「毎年プラスの運用リターンを出す」ことです。 言い方を変えると「毎年絶対に運用でマイナスを出さない」ということです。欧米のプロ投資家が口を揃えていう ...

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それでは見ていきましょう。

 

インベスコ世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)の特徴

それではまずは概要から見ていきましょう。

投資対象は新興国を除く割安株(為替ヘッジあり・なし選択可)

以下の通り、投資対象はエマージング国を除く株式となっています。

日本を含む世界 各国(エマージング国を除く)の株式の中から、独自のバリュー・アプ ローチによりグローバル比較で見た割安銘柄を厳選し投資します。

ファンドの目的・特色

 

独自のバリュー・アプローチで、世界株式を購入するわけですが、つまりはバリュー投資を行うということですね。

ポートフォリオマネジャーの腕が問われます。あまりにも幅広い市場をカバーしているので、PERなど簡易的な分析で投資をしていないことを祈ります。

 

ベンチマークはMSCIワールド・インデックスです。MSCIワールド・インデックスを超えるリターンを目指すことになります。

商品名で言えば、「eMAXIS全世界株式インデックス」がMSCIワールド・インデックスに連動する投信となっています。

 

「成長」と「配当」と「割安さ」を追い求める運用

インベスコ世界厳選株式オープンは「成長」と「配当」と「割安さ」という観点から銘柄を選ぶとしています。

 

インベスコ世界厳選株式オープンの運用方針

 

ただ、正直いって成長つまりグロース企業と割安さを求めるのは言うは易し行うは難しです。

本場米国流にいうとグロース株投資は高く買って、さらに高く売るというのが常識です。

インベスコ世界厳選株式の運用方式は机上の空論であると感じてしまいます。

 

運用プロセス

ファンドの運用プロセス

 

割安株を狙っていくということなので、基本的にはファンダメンタルズ分析にて投資対象を決めていくことになると思います。

  1. 投資アイデアの発掘(企業とのミーティング、グループ内での情報交換、外部アナリストとの情報交換)
  2. ファンダメンタルズ分析(財務力、経営力、ビジネス評価、バリュエーション)
  3. ポートフォリオ構築(ボトムアップアプローチ、組み入れ銘柄の評価)

とはいえ、運用プロセスは一般のファンドと変わりません。

 

構成上位銘柄

2023年6月末時点での構成上位銘柄は以下となります。

No. 銘 柄 名 業 種 比率
1 3iグループ 各種金融 イギリス 6.30%
2 ブロードコム 情報技術 米国 5.20%
3 マイクロソフト 情報技術 米国 4.70%
4 ベラリア 素材 フランス 4.20%
5 アメリカンタワー 不動産 米国 4.10%
6 友邦保険控股 各種金融 香港 3.90%
7 ユナイテッドヘルスグループ ヘルスケア 米国 3.60%
8 ユニオンパシフィック 資本財・サービス 米国 3.40%
9 ロイヤル・ユニブリュー 生活必需品 デンマーク 3.30%
10 アケルBP エネルギー ノルウェー 2.80%

 

割安株を購入するとあって、流行りの投資をしていません。マイクロソフト、アメリカンタワー、コカコーラは王道の投資先ではありますが、それ以外はバリューファンドらしい選択ですね。

前回、分析した2022年10月末時点からの推移は以下となります。さほど変遷がないので長期投資をしているのが読み取れますね。

2023年6月 2023年2月 2022年10月
1 3iグループ 3iグループ 3iグループ
2 ブロードコム ベラリア ベラリア
3 マイクロソフト AIAグループ マイクロソフト
4 ベラリア マイクロソフト アメリカン・タワー
5 アメリカンタワー ブロードコム コカ・コーラ
6 友邦保険控股 アメリカンタワー 友邦保険控股
7 ユナイテッドヘルスグループ スタンダードチャータード ハーク・ホールディングス
8 ユニオンパシフィック ユニオンパシフィック ブロードコム
9 ロイヤル・ユニブリュー コカコーラ コネ
10 アケルBP KKR チューリッヒ・インシュランス

 

手数料 (購入手数料/信託手数料)三井住友銀行やSMBC日興で購入可能

手数料は以下となります。

購入手数料:税込3.3%
信託手数料:年率税込1.903%

初年度は5%程度手数料を払い、それ以上のリターンを目指していくことになります。投資金額によって手数料は変わります。10億以上ですと安いですね。

1億円以上5億円未満:1.65%(税込)
5億円以上10億円未満:0.825%(税込)
10億円以上:0.55%(税込)

 

運用実績を基準価額チャートより解剖。為替ヘッジ「有り」と「無し」でどれくらい差がある?

では肝心の実績についてみていきましょう。インベスコ世界厳選株式オープンの基準価額推移は以下となっています。実際の運用の実力を見たいので為替ヘッジありで見ていきます。

世界のベスト(為替ヘッジあり)のチャート

 

以下がトータルリターンです。ベンチマークはMSCIワールドインデックス(円ヘッジ指数)です。ベンチマークをアウトパフォームしていますね。設定来は100%となっており、ほとんどのリターンが2020年以降のナスダックバブルです。20年間待てた投資家はいるのでしょうか・・・。

1カ月 3カ月 6カ月 1年 3年 設定来
インベスコ世界厳選株式 0.82% 0.94% 8.18% 4.22% 37.30% 100.38%
ベンチマーク 0.66% 2.53% 3.34% -2.73% 27.56% -

 

ここ3年のリターンを見ると優秀に見えるのですが、コロナバブル、AIブームと相場の波が神懸かっています。

筆者としてはリターンが出る前の20年間もの時を待たされることになるファンドということで優秀とも言えず、実際に1999年1月の運用開始時から考えると、年率3%のリターンにしかなりません。

今後の世の中の変化についていけるファンドとは思えず、短期の遊び程度のトレードで活用したいファンドと考えられます。筆者は長期投資で複利リターンを活用したいため、他の選択肢を選びます。

→ アクティブ型とパッシブ型(=インデックス型)の投資信託の違いとは?どちらのファンドがおすすめか徹底比較。現実を知っていれば大損地獄も回避可能

 

筆者としては全世界株式を大幅に凌駕する選択肢を考えて投資をしています。そして筆者がその上で選んだのがヘッジファンドです。

以下のグラフをご覧いただければわかる通り、ヘッジファンドは指数が暴落する局面も抑制して安定したリターンを積み上げています。

ヘッジファンドと日経平均とS&P500指数のリターンの比較

 

筆者が投資をしているのはまさに上記のようなリターンを描いているBMキャピタルというヘッジファンドです。

BMキャピタルの特徴は以下となります。

BMキャピタルの特徴

以下で詳しくお伝えしていますのでご覧いただければと思います。

 

 

インベスコ世界厳選株式オープンの掲示板やSNSでの口コミ

タコ足配当の話が出てきたので、より一層、厳しい目で見てしまうようになりました。

 

 

今後の見通し

長期投資を考えると、大きな資金を投じたい投資先とは思えません。AIブームなど流行に乗った投資として短期トレード、もしくは米FRBの政策転換が完了した時にまたトレードするなどで活用したい投信です。

政策金利引き上げによる金融引き締めが終わった段階で、一度世界的に株価が暴落する可能性もありますし、横ばいで終わる可能性もありますが、大型株しか上昇していない米国株市場を見るに、2023年後半から上昇する可能性は低いと筆者は考えています。

世の中にはもっと良い投資先があります。

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結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

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資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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