インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型) 愛称:世界のベスト

投資信託

【愛称:世界のベスト】インベスコ世界厳選株式オープンは評判通り資産形成に向くのか?

インベスコ世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)を今回は取り上げたいと思います。

運用を行うのはインベスコ・アセット・マネジメント株式会社、販売管理などを行うのが三菱UFJ信託銀行となっています。

 

他の投信も分析していますので、かなりの数がありますが役に立つコンテンツがあるかと思います。

≫≫≫投資信託分析

 

それでは見ていきましょう。

 

インベスコ世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)の特徴

それではまずは概要から見ていきましょう。

 

投資対象は新興国を除く割安株(為替ヘッジあり・なし選択可)

以下の通り、投資対象はエマージング国を除く株式となっています。

日本を含む世界 各国(エマージング国を除く)の株式の中から、独自のバリュー・アプ ローチによりグローバル比較で見た割安銘柄を厳選し投資します。

ファンドの目的・特色

 

独自のバリュー・アプローチで、世界株式を購入するわけですが、つまりはバリュー投資を行うということですね。

ポートフォリオマネジャーの腕が問われます。あまりにも幅広い市場をカバーしているので、PERなど簡易的な分析で投資をしていないことを祈ります。

ベンチマークはMSCIワールド・インデックスです。MSCIワールド・インデックスを超えるリターンを目指すことになります。

商品名で言えば、「eMAXIS全世界株式インデックス」がMSCIワールド・インデックスに連動する投信となっています。

 

 

運用プロセス

ファンドの運用プロセス

 

割安株を狙っていくということなので、基本的にはファンダメンタルズ分析にて投資対象を決めていくことになると思います。

  1. 投資アイデアの発掘(企業とのミーティング、グループ内での情報交換、外部アナリストとの情報交換)
  2. ファンダメンタルズ分析(財務力、経営力、ビジネス評価、バリュエーション)
  3. ポートフォリオ構築(ボトムアップアプローチ、組み入れ銘柄の評価)

 

とはいえ、運用プロセスは一般のファンドと変わらず、やはり

 

構成上位銘柄

最新の2022年10月末時点の構成上位銘柄は以下となります。

 

No. 銘 柄 名 業 種 比率
1 3iグループ 各種金融 イギリス 5.80%
2 ベラリア 素材 フランス 5.60%
3 マイクロソフト ソフトウェア・サービス 米国 4.50%
4 アメリカン・タワー 不動産 米国 4.50%
5 コカ・コーラ 食品・飲料・タバコ 米国 4.10%
6 友邦保険控股 保険 香港 4.10%
7 ハーク・ホールディングス 資本財 米国 3.70%
8 ブロードコム 半導体・半導体製造装置 米国 3.60%
9 コネ 資本財 フィンランド 3.30%
10 チューリッヒ・インシュランス・グループ 保険 スイス 3.10%

割安株を購入するとあって、流行りの投資をしていません。マイクロソフト、アメリカンタワー、コカコーラは王道の投資先ではありますが、それ以外はバリューファンドらしい選択ですね。

 

ポートフォリオ1位の銘柄であるスリーアイグループも年初来下落はしていますが、2022年の市場を考えるとまだマシな水準ではあります。

スリーアイ・グループ

 

6位の友邦保険控股(AIA)も下落率は低めです。マイクロソフトやアメリカンタワーは暴落しているのであえて触れませんが、やはり全体的に「インベスコ 世界厳選株式オープン」のパフォーマンスはよくないとわかってしまいますね。

 

AIA株価

 

手数料 (購入手数料/信託手数料)三井住友銀行やSMBC日興で購入可能

インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型) 《世界のベスト》

 

手数料は以下となります。

購入手数料:税込3.3%
信託手数料:年率税込1.903%

初年度は5%程度手数料を払い、それ以上のリターンを目指していくことになります。

 

投資金額によって手数料は変わります。10億以上ですと安いですね。

1億円以上5億円未満:1.65%(税込)
5億円以上10億円未満:0.825%(税込)
10億円以上:0.55%(税込)

 

 

運用実績(利回り)基準価額チャートより解剖。為替ヘッジあり、なしでどれくらい差がある?

では肝心の実績についてみていきましょう。

 

インベスコ世界厳選株式オープンの基準価額推移は以下となっています。実際の運用の実力を見たいので為替ヘッジありで見ていきます。

運用実績 <為替ヘッジあり>

 

以下がトータルリターンです。ベンチマークはMSCIワールドインデックスです。

1カ月 3カ月 6カ月 1年 3年(年率) 5年(年率) 設定来月次 設定来
インベスコ世界厳選株式 4.67% -10.02% -8.27% -16.24% 0.61% 1.66% 75.88% 70.73%
ベンチマーク 6.25% -4.94% -8.38% -17.02% 15.37% 24.42% 53.40% -

 

1年のリターンが-16.24%、ベンチマークには買っていますが、3年の年率リターンを見るとボロ負けです。5年になるともっと悲惨で、手数料の安いインデックスで素直に運用していればいいのではないかと思ってしまう有様ですね。

成績が悪すぎます。割安株を本当に買えているのでしょうか。

 

以下は参考情報ですが、為替ヘッジなしの運用結果です。

運用実績 <為替ヘッジなし>

 

為替ヘッジありとは天と地ほどの差がありますね。これはしかし、一時的な米国FRBの利上げによる金利差が為替に出ており、収束すれば為替ヘッジなしともリターンが近づいてくると思います。

1カ月 3カ月 6カ月 1年 3年(年率) 5年(年率) 設定来月次 設定来
インベスコ世界厳選株式 8.02% -1.62% 4.30% 4.00% 33.93% 29.78% 184.13% 183.08%
ベンチマーク 9.19% 4.09% 4.95% 5.06% 55.87% 64.92% 180.17% 181.45%

 

ちなみに設定来183%となっていますが、インベスコは1999年1月からの運用です。

過去からの長期の年率平均利回りは4.6%です。非常に低いですね。そもそも全世界インデックス自体が利回りは低いので、なんとかアウトパフォームはできていますが、ほぼリターンは変わらず、手数料を入れるとインデックスが勝ってしまいます。

 

インベスコ世界厳選株式オープンの掲示板やSNSでの口コミ

タコ足配当の話が出てきたので、より一層、厳しい目で見てしまうようになりました。

 

 

今後の見通し

正直、運用がインデックスに負けている時点でインデックスで良いではないかと思ってしまうのですが、どうしても買いたいのであれば、米FRBの政策転換が完了した時ではないでしょうか。

政策金利引き上げによる金融引き締めが終わった段階で、一度世界的に株価が暴落する可能性もありますし、横ばいで終わる可能性もありますが、今から上昇する可能性は低いと筆者は考えています。

 

まだまだ市場は不況を織り込んでおらず、基本的にブル相場とは不況織り込み→急速な利下げによって発生します。

つまり、バブルであればインベスコもまともなリターンを出すだろうということなのですが、そうであればインベスコではなくインデックスで良いだろうということです。どうしても買う理由が見つかりませんでした。

 

世の中にはもっと良い投資先があります。

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結び

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長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

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資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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