【愛称:クアトロ】ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンドの評判は?ブログでじっくり解説

投資信託

【愛称:クアトロ】ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンドの口コミや評判は?ブログでじっくり評価!

2023年6月9日

株式だけに投資するのは怖い。分散投資をしてリスクを軽減したいという方は多いかと思います。

そのような方に向けてバランス型ファンドはいくつも組成されています。当サイトでも以下のようなファンドを分析してきました。

 

 

今回はピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド(愛称:クアトロ)の内容を噛み砕き、評価していきたいと思います。

非常に評判ですが、中身はどのようになっているのでしょうか?

 

ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド(愛称:クアトロ)とはどのような投資信託か?

投資対象は?

投資対象地域はグローバル(日本含む)となっております。

具体的な投資対象は投資信託証券を通じて世界の株式および債券等への投資、並びにデリバティブ取引を行います。

具体的な配分は以下となっております。あまり比率の変動はありませんね。

 

投資対象 2024年1月末
構成比
2023年7月末
構成比
2023年5月末
構成比
2023年4月末
構成比
株式 32.5% 29.8% 28.20% 26.40%
債券 44.9% 38.6% 40.70% 38.20%
オルタナティブ 19.8% 21.2% 20.00% 19.70%
キャッシュ・短期金融商品
2.8% 10.4% 11.00% 15.80%
合計 100.0% 100.0% 100.00% 100.00%

 

債券が一番大きくなっているファンドですね。設定来では以下の通りの異動であり、常に債券を厚く保有し安定運用を図っていることがわかります。

ただ、徐々に株式の比率を増やしてきていますね。キャッシュ比率を抑えています。

投資信託「クアトロ」の投資対象別構成比の推移

投資信託「クアトロ」の投資対象別構成比の推移

 

2022年は債券が大幅下落してしまう稀な相場であり、シリコンバレーバンクも債券投資を引き金に(かなりお粗末でしたが)倒産してしまいました。

 

社名の通りシリコンバレーのスタートアップ企業を主要顧客に抱えるSVBだが、近年のスタートアップ企業はベンチャーキャピタルなどからのエクイティ調達が好調で、銀行借り入れの需要は低かった。そのため、預金の過半は貸し出しではなく、債券運用に回された。

SVBの蹉跌を一言でいえば、「過度な短期調達、長期運用」だ。

SVBの運用先は「超長期債」に偏重

 

そして2024年になっても金利は高い状態を継続し、商業用不動産の借り換え問題を契機に再び地銀ショックが訪れる確度がたかまっています。

こうなると株価だけでなく、債券価格にも大きな影を落とすこととなります。

 

米国の商業用不動産向け融資は2024年に80兆円規模の償還を控える。オフィス中心に需要の低迷が続くなか、担保価値の下落もあり不良債権になるリスクが高まっている。金利高止まりで借り換えできない事例が多発すれば、融資の多い地銀の経営体力をそぐ。米景気の軟着陸シナリオに影を落としている。

日経新聞

 

クアトロは上手に運用できているのかを後続の実績から見ていきたいと思います。

 

オルタナティブ戦略を採用

オルタナティブ戦略(投資)とは上場株式、債券など伝統的な資産への投資とは異なる代替的な投資手法のことを指します。

市場の変動とは別のアセットクラスでリターンを獲得していくものであり、不動産やヘッジファンドなどの投資が当てはまります。

 

筆者自身も、ヘッジファンドと不動産運用を行っており、まさにオルタナティブ投資ど真ん中の運用を行なっています。

ハーバード大学基金のポートフォリオでも、伝統的な資産以外でもヘッジファンドやPEファンドへの投資ポーションが大きく、オルタナティブ投資の重要性は年々高まっているように感じます。

米ハーバード大学のポートフォリオ

Asset Class Allocation Return
Public Equity 14% 50%
Private Equity 34% 77%
Hedge Funds 33% 16%
Real Estate 5% 13%
Natural Resources 1% -1%
Bonds/TIPS 4% 3%
Other Real Assets 1% 1%
Cash & Other* 8% -
Endowment 100% 34%

 

ヘッジファンドは下落を抑制しながら株価指数よりも安定して高いリターンを積み重ねており機関投資家に重宝されています。

 

ヘッジファンドと日経平均とS&P500指数のリターンの比較

 

ヘッジファンドとは何かという記事を過去に作成していますので、興味のある方は参考にしてみてください。

 

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クアトロのポートフォリオの中のオルタナティブ投資は世界株式ロング・ショート、金、マルチストラテジー、欧州株式ロング・ショート、アジア株式ロング・ショート戦略が入っています。ヘッジファンドが採用する戦略をオルタナティブ投資として採用していることがわかります。

 

クアトロのポートフォリオ

クアトロのポートフォリオ

 

<速報>クアトロの基準価格から実績を評価

それでは本題の運用実績を見ていきましょう。2013年12月より運用を開始しています。

 

投資信託「クアトロ」の設定来の推移

投資信託「クアトロ」の設定来の推移

 

基準価額は11,275円となっています。9.5年で12.75%のリターンしか得られておらず、年率に直すと1.27%の利回りしかありません。

非常に安定していますが、あまりにも増えていないのでキャッシュで持っているような感覚です。

 

ファンドの騰落率

1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年 3年 設定来
1.15% 5.91% 2.42% 4.01% -2.96% 17.68%

 

流石に、リターンが少な過ぎて話にならないですね。

インデックスファンドと比べても以下の通り大差となっていますので、やはり投資する価値はなりませんね。

青色:クアトロ

ピクテ・マルチアセット・アロケーション・Fと各指数の比較

クアトロと各指数の比較

 

クアトロの今後の見通しは?

クアトロの今後の見通しですが、上記でも掲載した通り同ファンドのポートフォリオの主力は債券です。

投資対象 2024年1月末
構成比
2023年7月末
構成比
2023年5月末
構成比
2023年4月末
構成比
株式 32.5% 29.8% 28.20% 26.40%
債券 44.9% 38.6% 40.70% 38.20%
オルタナティブ 19.8% 21.2% 20.00% 19.70%
キャッシュ・短期金融商品
2.8% 10.4% 11.00% 15.80%
合計 100.0% 100.0% 100.00% 100.00%

 

クアトロの場合は債券を安定運用を目指しての投資を行なっていると思いますが、2022年は米FRBが金融引き締めを行い利上げを実施しました。

金利上昇というのは言い換えると債券価格の下落となります。

そのため、クアトロの基準価額はわかりやすく下落していきました。

そして2024年の2月も終わりを迎えようとする局面になっても金融引き締めは続き金利は再び上昇して高値を取る動きを見せています。

米10年債金利の推移

米10年債金利の推移

 

見た目上のインフレはおさまってきているように見えますが、コアインフレは依然として5%近辺で粘着しています。

サービスインフレは全く収束していない

サービスインフレは全く収束していない

 

直近、エネルギー価格なども反発してきておりインフレ再燃の懸念が取り沙汰されているのです。

オルタナティブ投資を行い運用をしているクアトロですが、運用利回りはパッとせず、オルタナティブ投資が機能していないようにも思えます。

しっかりと結果のでるオルタナティブ投資を行う必要があります。

オルタナティブ投資の中で最も身近なのがヘッジファンドです。ヘッジファンドは相場環境に依拠せずに安定したリターンを叩き出しています。

 

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掲示板での口コミ評判は?

評判は厳しいものが多いです。年率1%台なので当たり前だと思います。

掲示板

いや、ほんとに弱い。本当にプロがやっているのかと疑問に思う。どうにかしなければ。。。

掲示板

買ってから10%以上値下がりして、200万円超の含み損出てますが、我慢して放置としよう。

掲示板

銀行に勧められて買ったけど、これほど公開しているものはない。。。
地味だけどあまり下がらないという説明だったけど、下がり続けていますね。。

掲示板

全部をリスク資産にする訳にもいかず、こういうファンドも複数保有してます。

キャッシュで持つと個別株を買いたくなってしまう。

リスクメジャー1の中では、まあ良いのかなと思って買ってます。

ただ運用コストは最近では高過ぎですね。

 

横ばいで満足しているような投稿も見られましたが、それであれば現金でいいかと思います。

 

まとめ

クアトロについて分析してきました。

10年運用して年率1%台での運用は流石に厳しいと言わざるを得ません。

ハイリターンを目指す運用ではなく、安定運用を目指しているのは理解できますが、インデックスくらいの運用利回りは期待したいものです。

流石に資金効率が悪過ぎます。より良い選択をしていくよう心がけましょう。

 

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結び

金融資産2〜3億円で完全リタイアは可能か?安定した生活を送るための運用法(50歳、60歳など年代別ポートフォリオを検討)

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。しかし、この情勢は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

depression

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

 

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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